三十年前と比べた今の物価の変化、そして三十年後にどれくらい上がるのか──インフレの過去と未来をわかりやすく解説します。
📈過去30年の物価上昇率(実績)
日本の消費者物価指数(CPI)は1993年から2023年までの30年間で約+6%程度しか上昇していません。これは平均すると年率0.2%前後という極めて低いペースです。
これはバブル崩壊以降のデフレ圧力が強かった「失われた30年」を反映しており、2013年以降の緩やかなインフレも控えめにとどまりました。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
直近のインフレ動向
2025年5月時点ではCPIが前年比+3.5%程度であり、これは近年における上昇ペースです。コアインフレ(生鮮食品除く)は+3.7%と高水準で、バブル崩壊後初めて日銀の目標である2%を大きく超えています。:contentReference[oaicite:1]{index=1}
しかしこの上昇は世界的な供給制約やエネルギー価格の影響が大きく、完全に安定した持続的インフレには至っていません。:contentReference[oaicite:2]{index=2}
📅将来30年の物価上昇の見通し
将来の物価上昇率を予測するには、インフレ目標(年2%)が持続されると仮定した場合、複利効果で30年間で物価は約1.81倍になります(≒+81%)。
一方、過去数十年の実績(年平均0.5%〜1%程度)で推移すると、30年後には+17%〜+35%程度の上昇が見込まれます。
変化要因とシナリオ別試算
- 年2%持続モデル:30年後に約+81%(1.02^30 ≈ 1.81)
- 年1%モデル:約+35%(1.01^30 ≈ 1.35)
- 低成長・安定デフレ回帰モデル:年0〜0.5%なら+0〜+17%程度
なお、実際の数字は世界経済動向や政策、人口構造の変化などにも左右されます。
具体例:コーヒー1杯で比較
1993年にコーヒーが300円だったとすると、30年後の2023年には約318円にしか上がっていません。
しかし年2%上昇モデルだと、30年後には約543円に上がります。現在(2025年)実際は概ね400円前後なので、インフレが進むとさらに価格が上がる可能性があります。
まとめと今後の視点
過去30年の物価上昇は+6%程度と非常に低く、実感としては物価変化が少なかったと感じます。一方、今後30年は政策次第で大きく変わる可能性もあります。
・年2%インフレ継続 →+81%程度
・緩やかな上昇 →+17~+35%程度
今後は年2%達成の可否や賃金上昇が鍵となります。物価だけでなく、収入・投資・年金などトータルで備える必要があります。

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