信用取引を利用する際、「当日中に決済した場合でも金利や貸株料は発生するのか?」と疑問に感じる方も多いでしょう。特にSBI証券のような人気ネット証券では、無期限信用取引の利用頻度も高く、費用の仕組みを把握しておくことは非常に重要です。
SBI証券の無期限信用取引とは?
無期限信用取引とは、決済期限に制限がない信用取引の形態で、保有ポジションを好きなタイミングで反対売買することが可能です。手数料や金利、貸株料は保有期間によって変動します。
通常、買建てでは買方金利、売建てでは貸株料が発生します。ただし、これは建玉の「保有日数」に基づいて計算されるのが原則です。
当日決済なら金利・貸株料はかからない?
結論から言えば、SBI証券では建玉を当日中に反対売買で決済した場合、金利や貸株料は発生しません(約定日ベースでの管理)。
これは「1営業日以上保有」した場合に費用が発生するというルールによるもので、デイトレード(当日完結型の取引)であればコスト面で有利です。
年利換算の計算方法:1日あたりの金利の考え方
無期限信用取引における金利や貸株料は、たとえば「年利2.8%」のように示されます。これを1日単位で考える場合は「年利 ÷ 365日」で計算します。
たとえば年利2.8%の場合。
年利 | 1日あたりの金利 |
---|---|
2.8% | 約0.00767% |
これに建玉金額を乗じれば、1日あたりの金利(あるいは貸株料)を算出可能です。
注意点:翌営業日をまたぐと費用発生
たとえば午後3時過ぎに建玉し、翌営業日の朝に決済する場合は「1日分の保有」と見なされ、金利や貸株料が発生します。必ず当日中に決済されていることを確認することが、コスト管理の第一歩です。
また、制度信用取引とはルールが異なる場合があるため、利用口座種別の確認も必要です。
実際の取引例と費用発生の有無
たとえば、2025年6月3日午前10時に無期限信用買い(100万円分)を建て、同日14時に売却して決済した場合。
- 建玉保有日数:0日
- 買方金利:発生しない
- その他手数料:通常の売買手数料のみ
一方、同建玉を翌日の10時に決済した場合は1日分の金利(100万円 × 0.00767% ≒ 約77円)が発生します。
まとめ:デイトレならコストは最小限に抑えられる
SBI証券の無期限信用取引では、当日中に決済すれば金利・貸株料は基本的にかかりません。コストを抑えた短期トレードをしたい方には非常に魅力的な制度です。
ただし、翌営業日をまたぐだけで金利発生の対象となるため、取引時間の管理には細心の注意を払うようにしましょう。

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