暗号資産の利用が広がる中で、USDT（テザー）を異なるブロックチェーン間で移動させるニーズも増えています。この記事では、EthereumベースのERC-20から、TronベースのTRC-20にUSDTを安全かつスムーズに変換する方法を初心者向けに丁寧に解説します。
ERC-20とTRC-20の違いを理解しよう
ERC-20はEthereumの規格、TRC-20はTronの規格で、どちらもUSDTを発行していますが、ネットワークが異なります。ERC-20はガス代（ETH）を必要とする一方、TRC-20は手数料が安く、送金が速い点が魅力です。
たとえば、海外取引所にUSDTを送る際、TRC-20ネットワークを指定すれば数秒で送金が完了する場合があります。
USDT（ERC-20）からTRC-20に変換する代表的な方法
- 暗号資産取引所を使う（最も簡単で安全）
- ブリッジサービスを使う（少し中級者向け）
- OTC（店頭取引）やP2P（経験者向け）
初心者には取引所を活用する方法が圧倒的におすすめです。
暗号資産取引所を使った変換手順
ここではBinance（バイナンス）を例に紹介します。国内取引所でも対応している所がありますが、TRC-20出金に対応していない場合もあります。
- ERC-20のUSDTをBinanceのUSDT（ERC-20）入金アドレスに送金する。
- Binanceのアカウント内でUSDTを保持する（特別な変換操作は不要）。
- 出金操作で「TRC-20」を選択し、希望するアドレス（TRC-20用）に送金する。
この出金操作により、USDTのネットワークが自動的に切り替わります。このようにERC-20 → TRC-20は、取引所のネットワーク変換機能を利用することで簡単に行えます。
ブリッジサービスを使う場合
中級者以上の方向けに「Allbridge」や「Multichain」などのブリッジプラットフォームもありますが、ネットワーク手数料や失敗リスクがあり、初心者には不向きです。
ブリッジではMetamaskやTronLinkなどのウォレット接続が必要で、操作を誤ると資産を失うリスクもあります。
注意点と安全対策
- 送金前に必ず送金先アドレスとネットワークを確認
- 初回は少額でテスト送金をする
- 信頼できる取引所（例：Binance、Bybit、MEXCなど）を選ぶ
- ネットワーク混在による送金ミスは取り戻せない可能性がある
また、取引所のカスタマーサポートを事前に確認するのもおすすめです。
まとめ：初心者は取引所経由が安心・確実
USDT（ERC-20）からTRC-20への変換は、暗号資産取引所の入出金機能を活用すれば、特別なツールを使わずに安全・簡単に完了します。
トランザクション手数料や着金スピードを比較しながら、用途に応じてネットワークを選ぶことが、今後の暗号資産活用の第一歩です。迷ったときは信頼できる取引所を活用しましょう。
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