株式投資を行う上で、資産残高の計算は非常に重要です。しかし、SBI証券などの証券口座に表示される資産残高が、思ったよりも少ないと感じることがあります。この記事では、SBI証券のMy資産に表示される資産残高の計算方法について、よくある誤解を解消し、正しい認識をお伝えします。
SBI証券の資産残高計算の基本
SBI証券における資産残高の表示方法は、一般的には以下のように計算されます。
- ①証券口座への入金額
- ②評価損益
- ③実現損益
- ④譲渡益税
これらを元に、実際の資産残高が算出されますが、ユーザーが感じる違和感の原因は、いくつかの要素が影響している可能性があります。これからは、各要素がどのように計算され、どこに注意が必要かを解説します。
①証券口座へ入金した額と評価損益
最初に、証券口座に入金した額(①)と、評価損益(②)について説明します。
証券口座に入金した額は、そのまま「入金額」として残高に反映されます。これに対して、評価損益は保有している株式や投資信託の現在の価値を反映したものです。株価の上昇や下落によって、評価損益は日々変動します。もし株を購入した後にその株価が上昇していれば、評価損益はプラスとなり、逆に株価が下落すればマイナスとなります。
この評価損益が、実際に証券口座に表示される資産残高にどれくらい影響を与えるかを把握することが重要です。
②実現損益と譲渡益税
次に、実現損益(③)と譲渡益税(④)について見ていきましょう。
実現損益は、実際に株式を売却したことによって確定した損益を指します。例えば、100株を購入した後、売却した場合、その差額が実現損益となります。この実現損益は、取引が完了した時点で確定し、証券口座に反映されます。
一方で、譲渡益税は、株式を売却した際に生じる税金です。株式の売却時には、利益に対して税金がかかり、その額が差し引かれることになります。譲渡益税が引かれた後の金額が、実際に受け取る金額となります。
資産残高が思ったより少ない理由
実際の資産残高が、あなたの認識と異なる理由は、いくつか考えられます。
- 評価損益が含まれていない場合:証券口座に表示される残高は、必ずしも評価損益を反映しているとは限りません。評価損益がプラスでも、まだ売却していない場合は確定していないため、その分が資産残高に反映されていないことがあります。
- 譲渡益税の反映:売却後の利益に対してかかる譲渡益税が差し引かれている場合、税引き後の金額が表示されることになります。これが、思っている以上に少ないと感じる理由かもしれません。
- 実現損益の未反映:実現損益がすぐに反映されるわけではなく、取引後数日間かかる場合があります。
資産残高を正確に把握するための方法
資産残高を正確に把握するためには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。
- 証券口座に入金した額を確認: 自分が実際に入金した額と、現在の資産残高の差を確認しましょう。
- 評価損益を確認: 現在保有している銘柄の評価損益をチェックしましょう。
- 実現損益を把握: 取引を行った場合、その売却利益をしっかり確認しておきましょう。
- 譲渡益税の影響を考慮: 株式売却時の税金を計算し、その分が引かれていることを確認しましょう。
まとめ
SBI証券の資産残高が思ったより少ないと感じた場合、評価損益、実現損益、譲渡益税など、いくつかの要素が影響していることが考えられます。これらを正しく理解し、資産残高の計算方法を把握することが重要です。もし資産残高が思ったより少ないと感じる場合は、これらの要素がどのように影響しているのかを再確認し、必要に応じて証券会社に問い合わせてみましょう。
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