需要と供給の価格弾力性がデッドウェイト・ロスに与える影響と補助金の効果

経済、景気

物品1単位当たりs円の補助金が与えられるとき、デッドウェイト・ロスがどのように大きくなるかを、需要の価格弾力性と供給の価格弾力性の観点から解説します。価格弾力性がどのようにデッドウェイト・ロスに影響を与えるかを図と共に説明します。

1. 価格弾力性とは?

価格弾力性とは、価格が変化した際に需要や供給の量がどれだけ変化するかを示す指標です。需要の価格弾力性は需要の変化に対する感度、供給の価格弾力性は供給の変化に対する感度を意味します。

需要の価格弾力性が大きい場合、価格がわずかに変化しても需要が大きく変動し、供給の価格弾力性が大きい場合、価格が変わると供給も大きく変動します。

2. 補助金がデッドウェイト・ロスに与える影響

補助金を供給者または消費者に与えると、価格は変動し、取引量も変化します。しかし、補助金が大きすぎると、デッドウェイト・ロスが発生します。デッドウェイト・ロスとは、価格変動によって消費者と生産者が得られるはずだった効用が失われることです。

補助金が供給者や消費者にとって過度に高い場合、需要と供給のバランスが崩れ、市場の効率性が低下します。特に、需要または供給の価格弾力性が高い場合、この影響は顕著になります。

3. 需要の価格弾力性が大きい場合のデッドウェイト・ロス

需要の価格弾力性が大きい場合、補助金が与えられると消費者が購入する量が大幅に増加しますが、それと同時に価格が上昇し、過剰な取引が発生します。これは、市場の効率性を損なう要因となり、デッドウェイト・ロスが拡大する原因になります。

例えば、補助金が消費者に直接給付される場合、価格が下がると需要が大きく増加し、結果として供給者が市場に供給できる数量を超えてしまうことがあり、その分の取引が失われます。このような非効率的な取引が、デッドウェイト・ロスを引き起こします。

4. 供給の価格弾力性が大きい場合のデッドウェイト・ロス

供給の価格弾力性が大きい場合、補助金によって供給者が提供する量が増加します。しかし、供給者が供給量を急激に増加させることで、市場の均衡が崩れ、過剰供給の状況が発生します。これもまた、デッドウェイト・ロスを引き起こす要因です。

具体的には、供給者が補助金を受けることで利益が増え、価格が上昇したとしても、供給量が急激に増加して市場の効率性を損なう結果となります。この場合、過剰供給による無駄な生産が発生し、その一部が取引として成立しなくなることでデッドウェイト・ロスが拡大します。

5. 需要曲線と供給曲線を使ったデッドウェイト・ロスの図解

補助金の影響を理解するために、需要曲線と供給曲線を使った図を見てみましょう。補助金が導入されると、需要曲線や供給曲線はシフトし、取引量と価格が変動します。

需要の価格弾力性が大きい場合、価格が大きく変動し、消費者の需要量が急増する一方で、供給者の供給量がそれに追いつかず、非効率的な取引が発生します。同様に、供給の価格弾力性が大きい場合には、供給量が急増し過剰供給が起こり、取引量が減少します。これにより、デッドウェイト・ロスが発生します。

6. まとめ

補助金がデッドウェイト・ロスを引き起こす原因として、需要と供給の価格弾力性の違いが重要な役割を果たします。需要または供給の価格弾力性が大きい場合、補助金の影響で過剰な取引が発生し、市場の効率性が損なわれます。補助金が適切に設計されることで、このような無駄な経済的損失を最小限に抑えることができます。

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