FXや株に“仮で注文”は存在する?疑似トレードと注文の仕組みを解説

外国為替、FX

投資初心者がFXや株の世界に足を踏み入れる際、「仮で買うことはできるの?」「仮で注文を出す仕組みはあるの?」という疑問を持つことがあります。結論から言えば、実際の取引には“仮”という概念は存在しませんが、似たような仕組みや方法は存在します。本記事では、仮の取引に近い実践的な手段や注文方式について、わかりやすく解説します。

“仮で買う”という取引はないが、シミュレーションは可能

現実の株式・FX取引において、「仮で買う」「仮で注文を出す」という正式な制度は存在しません。すべての注文はリアルタイムで市場に出され、約定(売買成立)すれば即時に実際の資金が動きます。

しかしながら、本番さながらの取引を疑似的に体験できる“デモトレード”という機能が多くの証券会社・FX業者に用意されています。これは仮想資金を使って売買練習ができる仕組みで、初心者にとっては“仮でトレードする”感覚を体験できます。

成行注文と指値注文:実際の注文にも“仮”に近い考え方はある

FXや株には「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」など複数の注文方法があります。これらの中には、将来的に“条件が満たされたときに発動する”予約注文も含まれます。

  • 指値注文:指定した価格まで下がったら買う(あるいは上がったら売る)
  • 逆指値注文:損切りやブレイク狙いの注文を事前に設定しておく

これらは「いま注文を出すけど、仮にその価格になったら実行される」という意味では、ある種の“仮注文”と捉えることもできます

注文取消・変更は「確定前」であれば可能

実際に注文を出したあとでも、約定(成立)する前であれば、多くの証券会社では注文の取消や価格の変更が可能です。これは言い換えれば、注文確定までの一時的な“保留”期間があるようなものです。

例えば、東京証券取引所での前場(9:00〜11:30)や後場(12:30〜15:00)では、注文時間帯によって約定タイミングも異なり、前場の寄付き前などは、注文を出したあとでも見直す余地があるのです。

「仮想通貨」などの“仮”の意味とは異なる

FXや株でいう「仮」と、たとえば「仮想通貨」の“仮”とは意味合いが異なります。仮想通貨の“仮”は「国家が発行していない=法定通貨ではない」という意味であり、「仮に存在する取引」ではありません。

そのため、仮想通貨だからといって仮で取引できるというわけではなく、実際の資金を伴ったリアルな市場である点は、FXや株と同様です。

仮のつもりで試したいなら「デモ口座」や「少額投資」から

「仮でやってみたい」という意図であれば、証券会社が提供しているデモ口座やバーチャルトレードアプリの活用が最も近道です。これにより、実際の板やチャートを見ながら、自分の戦略や注文操作の練習ができます。

また、実際に少額から始める「ミニ株」「単元未満株」「1000通貨FX」などの制度を活用するのもおすすめです。本番の緊張感を感じながら、実力を養うには最適です。

まとめ:FXや株の“仮”はデモや予約注文で代替可能

FXや株の世界に「仮で買う」「仮で注文を出す」という明確な機能はありませんが、デモトレードや予約注文の仕組みを使えば、目的に応じた“仮”のような体験が可能です。

まずは無理のない範囲で学習・練習を積みながら、少しずつリアルな取引に移行するのが安全かつ効果的です。ツールや制度を正しく活用し、着実なスキルアップを目指しましょう。

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