近年、SNSやメッセージアプリを通じた「資産を増やします」といった投資勧誘が急増しています。一見怪しいと思いながらも、結果的に資産が増えたというケースも噂されていますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?この記事では、実際に「増えた」という報告の実例と、詐欺との境界線、見分け方について解説します。
「増えた」という体験談の実態
一部の投資勧誘では、最初に数万円程度の少額を預けることで、数日後に元本+配当を受け取れたというケースがあります。これはいわゆる「ポンジ・スキーム」の初期段階で、後続の被害者からの資金で一時的に支払われているに過ぎません。
例えば、ある20代女性が副業SNSから勧誘され3万円を投資したところ、翌週には3万5000円になって返ってきたとの体験があります。しかし、その後「もっと利益率が高い」とされる案件に10万円を追加したところ、突然連絡が取れなくなりました。
なぜ「実際に増えた」と感じてしまうのか
こうした手口の多くは、初期段階で「信頼」を築くため、あえて利益を出して返金してみせます。これにより「本物かもしれない」と思わせ、より高額な出資へ誘導します。心理学でいう『一貫性の原理』が巧みに使われているのです。
また、出金できた人の口コミやSNS投稿が拡散され、安心感が生まれることも要因のひとつです。しかし、これらの多くは仕組まれたサクラ投稿である可能性もあります。
典型的な投資詐欺の特徴
- 明確な金融ライセンスがない
- 運用先やビジネスモデルが不透明
- 「確実に儲かる」「元本保証」などの謳い文句
- 勧誘者の素性が不明、または匿名のSNSアカウント
- 出金に高額な手数料や再入金条件が発生
合法的な運用か詐欺かの見分け方
ポイント1:運営会社の金融庁登録状況を確認。日本で金融商品を扱うには金融商品取引業登録が必要です。
ポイント2:過去の利用者の評判を調べましょう。「投資 詐欺」「〇〇会社 評判」などで検索すると、被害報告が出てくることがあります。
ポイント3:契約書の有無や、日本語の使い方も重要。機械翻訳のような文章や、細かい契約条項がない場合は特に警戒が必要です。
被害を未然に防ぐために
仮に一時的に利益が出たとしても、それは「餌」の可能性が高く、最終的には全額持ち逃げされるリスクがあります。金融庁や消費生活センターの相談窓口に早めに確認することをおすすめします。
また、「投資話を受けた時は誰かに相談する」「即決は絶対にしない」といった行動ルールを自分の中に作っておくと安心です。
まとめ:一時的に増えても、それが本物とは限らない
「実際に増えた」という体験談は、詐欺の初期段階に見られる典型例です。金融商品への投資は、信頼できる証券会社・金融機関を通じて行いましょう。リスクはゼロではないからこそ、透明性と実績を重視することが大切です。
安易な「増やします」系投資話には十分注意し、冷静な判断力を持つことが、資産を守る一番の防御になります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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