「株は安く買って高く売る」という基本的な考え方に対し、今のような株高局面でオルカン(eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー))を買うのは迷う方も多いかもしれません。しかし、長期的な資産形成という観点から見ると、オルカンには依然として多くのメリットがあります。
オルカンの基本構造とその魅力
オルカンは、世界中の株式市場に幅広く分散投資できるインデックスファンドです。MSCI ACWI(オールカントリーワールドインデックス)をベースに、米国・日本・欧州・新興国など先進国と新興国の株式にバランスよく投資しています。
個別株投資とは異なり、特定の企業やセクターの影響を受けにくいため、リスク分散効果が高いのが特徴です。市場全体の成長を享受できる点が長期投資における最大の強みです。
「高値掴み」が問題ではなくなる積立投資の力
オルカンのようなインデックスファンドは、タイミングを見て一括購入するよりも、毎月定額を積み立てていく「ドルコスト平均法」による投資が推奨されます。価格が高いときには少なく、安いときには多く購入でき、平均取得単価を平準化できます。
たとえば、2019年から積立を始めた人は、コロナショック時に一時的に含み損を抱えたとしても、その後の市場回復で大きなリターンを得ています。相場の上下を織り込みつつ、継続することで着実な資産形成が可能です。
「今が高値」でも市場は成長を続ける可能性がある
たしかに、米国株(S&P500やダウ)、日本株(日経平均)は過去最高値圏にあります。しかし、世界経済全体はイノベーション・人口増加・経済成長によって長期的には右肩上がりで推移しています。
過去30年を見ても、リーマンショック、ITバブル崩壊、コロナショックなど大きな下落局面はあっても、その後に必ず回復し、成長を続けてきました。長期での投資であれば、「高値圏」も過去の通過点になる可能性が高いです。
個別株投資との比較:時間・リスク・リターンのバランス
個別株投資は分析力や情報収集力が求められるため、初心者にはハードルが高く、リスクも集中します。特定企業の業績悪化や不祥事によって、株価が大きく下がるリスクもあります。
一方、オルカンは全世界株に自動的に分散投資してくれるため、個人が個別株の情報を精査する必要がなく、手間が少ない点も魅力です。リスクを抑えつつ、長期で市場平均のリターンを狙うには有効な選択肢です。
結論:オルカン投資は「市場に居続ける力」をくれる
短期的な値動きに一喜一憂するよりも、「市場に居続ける」ことが長期の成果をもたらすと言われます。オルカンは、その点で最も手堅く、市場全体の成長を味方につける方法です。
今の株高に不安を感じているなら、まずは少額からでも積立を開始し、自分のリスク許容度に応じて徐々に増やすという柔軟な戦略を取り入れてみてはいかがでしょうか。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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