積立NISAは、長期的な資産運用を目的として毎月積み立てを行う投資方法ですが、時折その運用途中で一部解約したい場面もあるでしょう。この記事では、積立NISAで評価額が増加した状態で一部を解約する際、その内訳がどのように分かれるのかを解説します。
積立NISAの仕組みと評価額の増加
積立NISAでは、毎月一定額を投資信託に積み立てる形で運用されます。例えば、毎月1万円を積み立て、12ヶ月後に評価額が増えていた場合、積み立てた額よりも多くの価値を持つことになります。この増加分は主に投資信託の評価額の上昇によるものです。
解約時の評価額の計算方法
積立NISAにおいて一部解約を行う場合、その内訳は評価額の増加分を含む形で行われます。たとえば、積立額が12万円で、評価額が15万円に増加している状況を想定します。この場合、15万円の内訳には積み立てた12万円の元本と、評価額が3万円増加した分が含まれています。
解約を2万円行った場合、どこから2万円が来るのかという点については、評価額が増加した部分(利益分)から先に引き出されるのが一般的です。このため、2万円は3万円の増加分から出ることになります。
具体的な解約のシミュレーション
具体例を見てみましょう。毎月1万円を積み立て、12ヶ月後に評価額が15万円になったとします。元本は12万円ですが、評価額の増加分として3万円があります。
積立額 | 評価額 | 解約額 | 内訳 |
---|---|---|---|
12万円 | 15万円 | 2万円 | 評価額の増加分3万円から2万円を解約 |
このシミュレーションでは、解約した2万円は、3万円の増加分から引き出されるため、元本部分には影響を与えません。
解約のタイミングによる影響
解約を行うタイミングによって、元本部分と評価額部分の配分が変わることはあります。積立NISAは長期運用が前提となるため、解約を頻繁に行うことは避けた方が良いですが、急な資金需要があった場合には、評価額の増加分を優先的に解約することが可能です。
税務上の取り扱いについて
積立NISAでは、運用益に対する税金が免除されるため、解約時に得られる利益に対して税金がかからない点が大きな特徴です。このため、利益分を解約しても課税されることはありません。解約後の資金は、元本を取り戻す形で使うことができるため、税務面での心配が少ない点も利点です。
まとめ
積立NISAで評価額が増加した状態で一部解約を行った場合、その内訳は増加した評価額部分から引き出されます。元本部分は基本的に影響を受けず、解約時の資金は利益分から優先的に取り崩されることになります。解約後には税金がかからないため、税務面でも有利に活用できる仕組みとなっています。

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