CFD（差金決済取引）において、特にゴールド（GOLD）の取引をする際には「単位」の理解が重要です。FXと似ているようで異なる部分もあり、混乱しがちなポイントのひとつでもあります。本記事では、通貨単位、取引単位、質量単位（トロイオンス）といった概念の違いや関係性をわかりやすく解説します。
CFDにおける3つの単位の基礎知識
CFD取引で扱う「単位」には大きく以下の3つがあります。
- 通貨単位：取引の決済通貨。ゴールドの場合は主に米ドル建て（USD）
- 質量単位：ゴールド現物の計量単位はトロイオンス（1oz ≒ 31.1g）
- 取引単位：ブローカーごとの仕様で「1ロット＝○オンス」という設定
例えば「1ロット＝100オンス」で設定されていれば、1ロットの取引で100オンスの金価格に連動することになります。
FXとCFDの単位の違いを整理
FXの場合。
- 通貨単位：円、ドル、ユーロなど
- 取引単位：1ロット＝10万通貨（ブローカーにより異なる）
CFDのGOLDの場合。
- 通貨単位：米ドル（USD）
- 質量単位：トロイオンス（oz）
- 取引単位：ブローカーごとの設定で異なる（例：1ロット＝100ozなど）
この違いを意識することで、ポジションサイズの計算やリスク管理がより正確に行えます。
具体的な例：GOLD CFD取引の計算方法
例として、以下の条件で計算してみましょう。
- 1ロット＝100oz
- 1oz＝2,000ドル
- ポジション：1ロット買い
この場合、2,000ドル×100oz＝20万ドル分の取引となります。証拠金率が5%の場合、必要証拠金は1万ドルです。
このように、質量（オンス）と価格（ドル）とロット数の関係がすべて理解できると、証拠金の計算やリスク管理がスムーズになります。
取引プラットフォームでの表示に注意
取引ツールによっては、単位の表示が簡略化されていることがあります。例：「1Lot」しか表示されないケースでは、その裏に「1Lot＝○oz」の設定が隠れているため、事前に証券会社の仕様書を確認することが大切です。
また、スマホアプリでは詳細な数量が非表示のケースもあるため、最初はWeb版やデモ口座で確認してから実践に移行しましょう。
図で理解する単位の関係性
以下のような構造で覚えるとスムーズです。
| 分類 | 単位 | 説明 |
|---|---|---|
| 決済通貨 | USD | 価格は米ドル建て |
| 質量 | oz（トロイオンス） | 現物金の重さ単位 |
| 取引単位 | ロット | 証券会社が定めたオンスのまとまり |
ロット＝オンス×ドル価格で取引価値が決まるということを意識すれば、数字の意味も一気に理解しやすくなります。
まとめ：GOLD CFDの単位構造を把握して取引精度を高めよう
GOLD CFDでは、FXとは異なる単位体系が存在します。通貨＝ドル、質量＝トロイオンス、取引＝ロットという3つの視点を整理しておくことで、誤発注や誤解を防ぎ、リスク管理も精密になります。
証券会社ごとの仕様をしっかり確認し、自分がどのサイズのポジションを取っているか明確に把握したうえで、安心してゴールド取引に臨みましょう。
こんにちは！利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント