資産形成の手段として人気を集めている「積立NISA」。これから始めようと考えている方の中には、「契約後すぐに引き落としが始まるの？」といった疑問を持つ方もいるでしょう。この記事では、積立NISAの引き落としタイミングや、開始時期を調整する方法について詳しく解説します。
積立NISAの引き落としはいつから始まるのか？
通常、積立NISAの設定を行い、翌月以降の積立日（金融機関によって毎月1日や10日など）を指定すると、その月から自動で引き落としが開始されます。たとえば、1月中に設定すれば、早ければ2月分から引き落とされるケースが多くなっています。
引き落とし開始の具体的な時期は、証券会社ごとの締め日と積立設定日によって左右されるため、契約前にスケジュールを確認しておくことが大切です。
積立の開始月を先延ばしにすることは可能？
積立NISAは、設定をすれば必ずすぐに積立が始まるわけではありません。証券会社の多くでは、積立開始の月や初回の買付日をカレンダー形式で設定できる機能があり、「将来の任意の月から開始」という選択が可能です。
たとえば、現在積立の契約だけを済ませておき、実際の引き落としを来年3月からスタートさせる、といった設定もできます。ただし、設定方法は証券会社によって異なるため、マイページで「積立スケジュール」や「買付設定」などの項目を確認してみましょう。
積立を一時停止する方法もある
もし積立を始めた後で「やっぱり一時的に停止したい」と感じた場合も心配はいりません。証券会社のマイページやアプリを通じて、積立の一時停止や積立額の変更を簡単に行えるようになっています。
これにより、急な出費やライフイベントに備えて無理なく積立ペースを調整することができるため、積立NISAは非常に柔軟性の高い制度といえるでしょう。
積立開始時期を調整する際の注意点
積立の開始時期を遅らせることは可能ですが、その分非課税枠（年間120万円・月10万円まで）の消化が遅れることになります。積立NISAは毎年1月1日から12月31日までの非課税投資枠が定められているため、積立を開始しなかった月の枠は「翌年への繰越し」ができません。
そのため、制度の恩恵を最大限に活用したい方は、なるべく早期に積立をスタートさせる方が有利といえるでしょう。ただし、無理のない範囲で行うことが大前提です。
実例：SBI証券・楽天証券での開始設定
■ SBI証券：マイページの「積立設定」から積立日や開始月を設定可能。初期設定時に「いつから積立を開始するか」を選べる。
■ 楽天証券：「積立注文画面」で積立開始月の選択ができ、後からの変更も可能。楽天カード決済など決済方法によって引き落とし日が異なる点に注意。
まとめ：積立NISAの開始タイミングは自分で調整できる
積立NISAは、自動で引き落としが始まる仕組みになっていますが、多くの証券会社で「積立開始月」を指定する機能が提供されています。そのため、契約だけしておき、積立は後から開始するという柔軟な運用も可能です。
開始時期を計画的に調整することで、生活設計と両立しながら効率よく資産形成を進めていくことができるでしょう。自分のライフスタイルや収支に応じて最適な積立プランを見つけてください。
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