海外通販や取引でPayPalを使ってドル建てで支払いをすると、「今のドルレート×金額」と計算したはずなのに、実際に請求された日本円の金額が違っていたという経験をしたことはありませんか?この記事では、PayPalの為替レートが一般的な為替レートと異なる理由や、265ドルの支払いでなぜ差が出るのかを具体的に解説します。
為替レートには複数の種類がある
まず知っておきたいのが、為替レートには「仲値(インターバンクレート)」「TTS(銀行の売りレート)」「TTB(銀行の買いレート)」など複数の種類があるということです。ニュースやGoogle検索で表示されるレートは主に「仲値」で、あくまで参考値にすぎません。
PayPalは独自の為替レート(マージン付き)を適用しており、これが一般の仲値や市場レートと異なる原因となっています。
PayPalの為替レートには手数料が含まれている
PayPalでドル建ての支払いをする場合、為替換算が発生する際にはPayPalが設定した為替手数料(為替スプレッド)が上乗せされます。これはおおよそ市場レート+3〜4%程度が一般的です。
たとえば、米ドルの市場レートが「1ドル=150円」であっても、PayPalでは「1ドル=155円」などとして換算されることがあり、この差が最終的な支払額のズレとなります。
具体例:265ドル支払い時の比較
仮に当日の為替レートが「1ドル=150円」であると仮定した場合。
- 通常計算:265ドル × 150円 = 39,750円
- PayPalレート(例:1ドル=155円):265ドル × 155円 = 41,075円
このように、同じ265ドルでも1,000円以上の差が出ることがあります。これが「為替スプレッド」による影響です。
PayPalでの為替手数料を回避・節約する方法
PayPalでは、支払い時に「カード会社側で通貨換算を行う」設定に変更することで、PayPalの為替レートではなく、カード会社(VISA、MasterCard等)のレートが適用されるようにすることも可能です。
この設定は、支払い時の画面で「通貨換算オプション」を選択することで変更できます。カード会社レートの方がスプレッドが少ないことが多く、数%の節約になります。
他にも考えられる差額の原因
為替レート以外にも、以下のような理由で支払額が想定より増えることがあります。
- 通貨換算のタイミングが異なる(注文時と決済処理時のレート差)
- 取引手数料(販売者側が手数料を上乗せ)
- カード会社の為替手数料(1.6〜2.2%程度)
最終的に請求された日本円額は、PayPalの履歴ページやクレジットカードの明細で確認できます。
まとめ:PayPalのドル支払いが割高に感じるのは「為替手数料」が理由
PayPalでの支払い金額が「ドル×本日のレート」より高くなるのは、PayPal独自の為替スプレッド(為替手数料)が加算されているためです。これはPayPalに限らず、ほとんどの金融サービスで発生する仕組みです。
支払い時の通貨換算設定や、カード会社のレートを活用することで節約することも可能ですので、海外取引が多い方はぜひ見直してみましょう。

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