ここ数年、米国株式を中心としたインデックス投資は多くの個人投資家に支持されています。しかし、実際のリターンがどの程度であれば「良い結果」と言えるのかは、判断に迷うこともあるでしょう。この記事では、S&P500やNASDAQ100に集中投資した場合の成果や、その評価の基準、今後の運用方針の考え方までを詳しく解説します。
投資額3,800万円に対して評価益1,900万円とは
まず、5年弱で投資元本3,800万円に対し1,900万円の評価益が出ているということは、リターン率約50%に相当します。単純な年率で計算すると、概ね年利8〜9%程度の成績です。
これは過去のS&P500やNASDAQ100の平均年利(およそ7〜10%)と比べても十分に健闘している結果であり、「良い成果」と言って差し支えない水準です。
インデックス投資の平均的なリターンは?
米国S&P500の過去30年間の平均年利回りはおおよそ7〜10%前後です。NASDAQ100はハイテク中心のため、波はありますがリターンが高くなる傾向があります。
2020年〜2024年にかけては、コロナショック後の回復、インフレと利上げ局面など激動の市況でした。その中で50%の増加は堅実かつ安定した投資結果と評価できます。
ポートフォリオの集中リスクと見直しのポイント
S&P500とNASDAQ100に集中しているポートフォリオは、市場が好調な間は強いパフォーマンスを示します。一方で、市場全体の下落時には影響を受けやすくなるリスクもあります。
今後の投資戦略としては、以下のような対応が考えられます。
- 債券・J-REIT・全世界株などで分散を図る
- 新NISAの成長投資枠を活用
- 長期資金と短期資金を明確に分け、売却タイミングを戦略的に考える
マンション購入など将来的な支出への備え
現在は売却予定がなくとも、将来的にマンション購入など大きな支出が予想される場合は、定期的なリバランスや利益確定も検討すべきです。特定口座の商品から部分的に売却するなど、柔軟な対応が可能な体制を整えておくと安心です。
また、預金資産とのバランスも含めた全体資産の最適化を図ることが大切です。
長期投資で大切なのは「ブレない戦略」
この5年間で得た1,900万円の評価益は、一時的なものではなく、長期的に築かれた積立と継続の成果です。これからも市場の変動に一喜一憂せず、淡々と継続していくことが複利効果を最大化する鍵になります。
特に、S&P500やNASDAQ100のような指数は、経済成長とともに資本主義の恩恵を享受しやすいため、長期目線では十分に有効な選択です。
まとめ
投資元本3,800万円に対して1,900万円の利益というのは、年平均8〜9%の優れた成果と言えるでしょう。インデックス投資は地道ながら確かなリターンが期待できる戦略です。偏りのあるポートフォリオには注意しつつも、大きな資金を動かす予定がない限り、今の方針を継続するのが合理的です。
今後も長期視点で戦略を維持し、必要に応じて定期的な資産配分の見直しを行うことが、安定した資産形成への近道となるでしょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント