FANG+とS&P500、どちらが儲かる?成長性・リスク・パフォーマンスを比較して解説

資産運用、投資信託、NISA

米国株投資を検討する際に「FANG+とS&P500、どちらに投資した方が利益を出しやすいのか?」という疑問を持つ方は多いでしょう。どちらも魅力的な投資先ですが、構成銘柄やリスク特性が大きく異なります。本記事では、それぞれの特徴を整理し、利益面だけでなくリスクも踏まえた上で比較していきます。

FANG+とは?成長株を中心に構成されたハイテク特化指数

FANG+(ファングプラス)指数は、米国のハイテク・グロース企業を中心に構成された10銘柄で構成される株価指数です。具体的な構成銘柄は以下のとおりです(2024年時点)。

  • Meta(旧Facebook)
  • Amazon
  • Apple
  • Netflix
  • Google(Alphabet)
  • Tesla
  • Microsoft
  • NVIDIA
  • Snowflake
  • AMD(Advanced Micro Devices)

これらはAI・クラウド・Eコマース・動画配信など成長分野を代表する企業ばかりで、特に株価の変動幅が大きく、短期的に大きな利益も期待できます。

S&P500とは?アメリカの経済全体をカバーする代表的な指数

S&P500は、米国の上場企業の中から時価総額や流動性など一定の基準を満たした代表的な500社で構成される指数です。IT企業だけでなく、金融・ヘルスケア・生活必需品・公益事業など、幅広いセクターをカバーしています。

分散が効いており、比較的安定した値動きが特徴で、長期的な資産形成に向いていると言われています。インデックス投資の王道として、多くのファンドがS&P500をベンチマークに採用しています。

過去のパフォーマンス比較:FANG+が圧倒する場面も

たとえば、2019〜2021年のようなハイテクブームでは、FANG+指数はS&P500を大きく上回るパフォーマンスを記録しました。特にNVIDIAやTeslaのような個別株が急騰したことで、FANG+全体が高騰した時期もあります。

一方で、2022年のような金利上昇局面では、グロース株が軒並み売られ、FANG+はS&P500よりも大きく下落しました。このように、FANG+は高リターンを狙える一方で、下落時のリスクも大きいハイリスク・ハイリターン型の投資先です。

リスクの違いを理解することがカギ

FANG+は個別銘柄数が少ないため、特定企業の業績やニュースに左右されやすく、価格変動が大きくなります。S&P500は分散性が高いため、価格の変動幅が比較的小さく、安定した成長を狙うことができます。

たとえば、AppleやTeslaに不祥事が起きると、FANG+の指数全体に強い影響が出る可能性がありますが、S&P500であれば他のセクターが補完する可能性があるため、比較的ダメージが限定的です。

どちらが利益が出るかは「相場と投資スタイル」による

FANG+は上昇相場やAI・テック関連が強い局面では圧倒的なリターンを見込めます。一方で、安定した成長やリスク回避を優先するならS&P500が適しているでしょう。

たとえば、リーマンショック後の2009〜2020年はFANG+系銘柄が圧倒的な成長を見せましたが、2022年のような金利上昇・景気後退局面ではFANG+が大きく調整しました。そのため、どちらが「より儲かるか」ではなく、どちらが「自分に合った投資対象か」で選ぶことが重要です。

まとめ:利益だけでなくリスク許容度も踏まえて選ぼう

FANG+は高い成長性から、短期間で大きな利益を狙いたい人に適していますが、リスクも高めです。一方、S&P500は幅広い分散性と安定性があり、長期的な資産形成に向いています。

投資判断においては、「利益が出やすいか」だけでなく、「どれだけのリスクを許容できるか」「どのくらいの期間で資産を増やしたいか」といった視点も忘れずに考えることが大切です。

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