金はインフレ対策や資産の安定化のために投資対象として人気がありますが、SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド（為替ヘッジあり）をNISAで購入する際に、ヘッジありとヘッジなしのどちらを選ぶべきか、悩んでいる方も多いでしょう。
為替ヘッジありとヘッジなしの基本的な違い
まず、為替ヘッジありとヘッジなしの違いについて簡単に説明します。ヘッジありのファンドは、金の価格変動だけでなく、為替レート（特に米ドル/円）の変動リスクも考慮して運用されます。これにより、為替リスクを抑えた運用が可能ですが、その分ヘッジ費用がかかります。一方、ヘッジなしのファンドは、金の価格に加えて為替リスクもそのまま影響します。
為替ヘッジを行うことで、円高や円安が金の価格に与える影響を抑えられるため、特に円高が進むと円換算での価格下落を防げます。しかし、ヘッジにはコストがかかるため、ヘッジなしの方が運用コストが安くなるというメリットがあります。
ヘッジありの場合のメリットとデメリット
ヘッジありのファンドを選ぶ場合の最大のメリットは、為替リスクの抑制です。特に日本円で投資を行う場合、米ドル建ての金の価格に対して為替リスクを避けることができるため、為替変動による影響を最小限に抑えられます。
ただし、ヘッジありにはコストがかかります。これらのコストは、ヘッジを実施するための取引手数料やコストが含まれており、その分の費用がファンド運用にかかるため、投資家にとってはリターンが若干圧縮される可能性があります。
ヘッジなしの場合のメリットとデメリット
一方で、ヘッジなしのファンドのメリットは、運用コストが安いことです。ヘッジを行わないため、為替変動に関連するコストが発生しない分、コストが低くなります。これにより、金価格自体の上昇に素直に反応できる点が魅力です。
デメリットとしては、為替リスクがそのまま影響することです。円安が進めば、金価格が上昇しても円換算での価格が上がるとは限りません。逆に、円高が進むと、金価格が上昇しても、円換算でのリターンが小さくなる可能性があります。
どちらがオススメか？
結論として、どちらがオススメかはあなたの投資目的やリスク許容度によります。もし為替リスクを避けたい場合は、ヘッジありのファンドが適しています。特に円安のリスクを回避したい方にとっては、ヘッジありが有効です。
一方で、コストを抑えつつ、金価格の上昇をそのまま享受したい場合は、ヘッジなしの方が適しているでしょう。ただし、為替リスクを受け入れる必要があるため、その点を理解した上で選択することが重要です。
まとめ
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド（為替ヘッジあり）とヘッジなしのファンドには、それぞれメリットとデメリットがあります。為替ヘッジありはリスクを抑えますがコストがかかり、ヘッジなしはコストが安いものの為替リスクがあります。自分の投資目的やリスク許容度に合わせて、どちらのファンドを選ぶかを慎重に決めましょう。
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