新NISA制度では、成長投資枠とつみたて投資枠に分かれており、購入できる商品に明確なルールが定められています。この記事では、人気のある「変動10年国債」が成長投資枠で購入できるかどうかを詳しく解説します。
NISA成長投資枠の対象商品とは?
成長投資枠では、主に株式や株式投資信託、ETF、REITなど「値上がり益」が見込まれる金融商品が対象です。対象外となるのは、一般的に価格変動が小さくリスクの低い預金、社債、普通社債、国債などです。
特に国債(固定・変動問わず)は、原則としてNISAでは購入できません。金融庁が公開しているNISA対象商品のガイドラインでも、個人向け国債は制度の対象外とされています。
変動10年国債の特徴と魅力
変動10年国債は、安全性が高く、半年ごとに利子が支払われ、金利は市場金利に連動して変動します。利回りはそこまで高くはありませんが、長期的に安定的な利息収入を得られるという点で人気があります。
しかし、このような「元本保証型」の商品は、リスクが低いためNISAの非課税メリットが活かしづらいという点も制度設計の背景にあります。
なぜNISAでは国債が対象外なのか?
NISAは「資産形成の後押し」を目的に作られた制度であり、より成長性のあるリスク資産への投資を促すために設計されています。国債は利益の変動が少なく、税制優遇の恩恵が小さいため、制度の趣旨に合致しません。
また、税制上も国債の利子は元々「源泉分離課税(20.315%)」として自動的に課税されており、NISAの非課税効果が限定的なのも理由の一つです。
どうしても国債を購入したい場合の選択肢
どうしても変動10年国債のような安全資産を購入したい場合は、NISA枠ではなく、「特定口座」または「一般口座」での購入をおすすめします。
また、財務省の個人向け国債ページでも購入ルールや利率が確認できます。NISAでの運用とは別に、資産分散として保有する戦略が合理的です。
240万円をNISAで有効活用するなら?
240万円という資金をNISA枠で運用する場合、以下のような選択肢が考えられます。
- 高配当株ETF(例:VYM, HDV)
- グロース株インデックスファンド(例:S&P500、NASDAQ100)
- REIT(不動産投資信託)でインカム重視
これらの資産は、NISAの非課税メリットを最大限に活かせる対象商品であり、長期的に資産形成を目指す上で有効です。
まとめ:NISAで国債は買えないが戦略的活用は可能
結論として、変動10年国債はNISA成長投資枠では購入できません。ただし、240万円という枠は大きな非課税メリットを活かすチャンスでもあるため、株式やインデックスファンドなど、リスクはあるもののリターンが見込める資産への投資を検討しましょう。
安全資産とリスク資産をバランスよく保有することで、将来に向けた安定した資産形成が可能になります。

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