デイトレードといえば、チャートに張り付いて一日中相場を見続けるイメージがあるかもしれません。しかし、実際には“寄り付き”や“引け”など、限られた時間帯に絞ってトレードを行うスタイルも存在します。本記事では、朝と引けの30分だけで相場を見るトレード戦略が有効かどうかについて、実例を交えながら考察します。
寄り付き・引けの時間帯が注目される理由
日本市場では午前9時の寄り付きと午後3時の引けに注文が集中する傾向があり、出来高が増えて価格変動が大きくなるため、短時間で利益を狙いやすいとされています。
特に寄り付きは、前日の海外市場の影響や材料ニュースの反映が一気に出るため、ギャップアップやギャップダウンを狙ったトレードが可能です。
短時間トレードは“邪道”なのか?
一部では「張り付いていないと勝てない」とされる風潮もありますが、短時間集中型のトレードは立派な戦略のひとつです。むしろ感情に左右されず冷静に判断できるというメリットもあります。
特にデイトレードに不慣れな方が、無理に一日中トレードするよりも、時間帯を絞ってルール通りに動く方がリスクを限定しやすいという利点もあります。
売り指値で利確、ダメならスイング…柔軟な発想の落とし穴
寄り付きで仕込んだポジションに対して高めの売り指値を置き、売れなければスイングに切り替えるという戦略も一見合理的ですが、注意点があります。
スイングトレードに移行する場合は、日中の値動きやその後の材料リスクも視野に入れる必要があります。また、想定外の下落が発生すると、本来デイトレで済ませるはずだった損失が膨らむリスクも無視できません。
この戦略を活かすための実践的なルール
- 寄り付き前の気配値と板情報をチェック:ギャップ狙いの根拠を固める
- 損切りラインの明確化:利確は指値、損切りは逆指値で機械的に
- 「売れなければスイング」の基準を数値化:MACDや移動平均線などを根拠にする
一例として、「9時〜9時30分の間に出来高が5倍以上、25日移動平均線を下回らない場合はデイトレ、下回る場合はスイングへ」といったルール化も有効です。
寄り・引けトレードで成功した例
あるトレーダーは、毎朝の30分間だけで銘柄を5つに絞り、ギャップアップ銘柄の押し目買いに特化する手法で、年間+20%の利益を実現しています。このスタイルでは、エントリーと利確・損切りをすべて指値・逆指値で管理するため、仕事との両立も可能です。
一方で、引けにかけて動くテーマ株を狙って、午後2時30分からの30分間に絞ったトレーダーもいます。こちらは、ニュース速報などの材料が出やすい時間帯を利用して、動意づいた銘柄に飛び乗る戦略です。
まとめ:邪道ではない、むしろ戦略的な時間効率型トレード
寄り付きや引けの時間帯に限定してトレードするスタイルは、戦略的かつ時間効率的で、リスクも限定しやすいため、特に初心者や副業トレーダーにとっては有効な手法といえます。
ただし、戦略を「感覚」ではなく「数値化・ルール化」することが大切です。そしてスイングに切り替える場合も、事前の想定と管理が必要です。自分のライフスタイルとリスク許容度に合った戦略を磨いていくことが、トレード成功の鍵になるでしょう。

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