人生100年時代、医療保険と資産運用のどちらに重点を置くかは、多くの人が直面する選択です。特に40代でライフステージが変わった方にとっては、保険の見直しや将来資金の準備が重要になります。ここでは終身医療保険とNISAを比較し、それぞれの特徴とメリット・デメリットをもとに、自分にとって納得のいく判断材料を提供します。
終身医療保険の特徴と価値
終身医療保険は「一生涯保障」が続くという点が最大の強みです。60歳払込済なら老後の負担もなく、年齢にかかわらず入院・がん診断などのリスクに備えることができます。
例として、60歳までに300万円を支払い、入院1日1万円・がん診断一時金40万円の保障がある場合、70歳で30日間の入院をすれば、保険金30万円+αが支給され、元本に近づく回収が見込めます。
NISAでの運用は「増やすための選択」
NISA(少額投資非課税制度)は、運用益に税金がかからないというメリットがあり、長期運用に非常に適しています。年間投資額上限や投資対象に制限はありますが、リターンを求めるには最適な制度です。
たとえば、200万円を年利5%で20年間運用した場合、約530万円まで増える可能性があります(複利運用想定)。この金額は医療費の備えだけでなく、老後生活費にも充当できる自由度があります。
医療費リスクはどこまで公的制度でカバーされるか
高額療養費制度により、日本では自己負担額に上限があります。例として、年収300万円程度の人が1ヶ月間入院して100万円の医療費がかかった場合でも、自己負担は約8万円に抑えられます。
また、健康保険や傷病手当金などもあり、「医療費破産」のような事態はかなり限定的です。この点から、保険に多額を投じるより、自己資金での備えを強化する考え方も有効です。
保険か投資かを選ぶ際の「マインドセット」
保険は「安心を買うもの」、投資は「将来の自由を買うもの」。両者は目的が異なります。したがって、どちらが賢いかは一概には言えません。
もし健康に自信があり、万が一の医療費に対して「自分で備える」覚悟があるなら、保険をやめて投資に切り替えるのも合理的です。逆に、安心感を求めるなら保険を継続するのも間違いではありません。
実例:保険解約からNISAに切り替えた40代女性のケース
40歳で離婚を機に保険を見直した女性Aさんは、終身医療保険を解約し、解約返戻金+浮いた保険料をNISAで投資にまわしました。投資信託を中心に毎月2万円の積立を継続し、5年後には資産が20%増加。
「最初は不安もあったが、将来に備えてお金が働いてくれている実感があり、今では安心感が増した」と語っています。
まとめ:どちらが正解ではなく「自分に合う選択」を
終身医療保険もNISA運用も、それぞれに長所と短所があります。重要なのは「何に備えたいのか」「何を重視するのか」を明確にすることです。
安心を取るなら保険、資産形成を重視するなら投資という判断軸が、あなたにとっての最適な選択へと導いてくれるはずです。解約による損失よりも、その後の戦略でどうリカバリーするかを考えることが、納得の第一歩となります。

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