近年、SNSを通じて海外の人物から投資話を持ちかけられるケースが増えています。特にInstagramなどで親しくなった相手から、金ETFや外国の証券口座開設を勧められるという事例には注意が必要です。この記事では、そうした投資勧誘の背景と、見分けるべきポイントを解説します。
金ETFと上海証券口座の勧誘に潜むリスク
中国の金ETF(Exchange Traded Fund)は確かに実在しますが、それを海外在住者が購入するには複雑な手続きが必要です。正規の手段であれば、外国人の口座開設は制限が多く、簡単に開けるものではありません。そこに”簡単に儲かる”話が加わる場合、詐欺の可能性が高まります。
特に「上海で口座を開設して」「一緒に金ETFを買おう」といった誘導があれば、それは資金詐取を狙ったスキームの一端であることが多いです。
詐欺かどうかを見極めるチェックポイント
- 恋愛感情を持ち出していないからといって安心はできません。
- 金融知識のない相手に投資を教えようとする
- 上海取引所での口座開設を「簡単にできる」と言う
- 海外送金や仮想通貨での入金を勧める
- 外部サイトやアプリのダウンロードを促す
上記のいずれかに当てはまる場合は、金融庁や警察庁サイバー犯罪対策への相談を検討してください。
最近多発しているSNS投資詐欺の傾向
近年の詐欺は「恋愛投資詐欺」や「フレンド詐欺」とも呼ばれ、恋愛感情を用いない詐欺も増加中です。共通点として、次第に金銭的関与に話を誘導する、または金融知識のない相手をやたらに褒めることで信頼を得ようとする点が挙げられます。
食事の写真や日常の会話だけを続けていても、最終的には金融商品や口座開設の話に進展するのが典型的な手口です。
安全な投資とは何か:正規の方法を理解する
投資は必ず証券会社や信託銀行など、信頼できる金融機関を通じて行う必要があります。SNS経由で勧められる投資話は、金融庁登録のない業者や海外業者が多く、法的保護が極めて弱いです。
また、金ETF自体に魅力があるとしても、日本国内の証券会社を通じてSPDRゴールド・シェア(GLD)などを購入する方法が一般的かつ安全です。
トラブルが起きる前に取れる対策
怪しいと感じた時点でやりとりを止め、ブロックするのが最善です。あわせて、やりとりのスクリーンショットなど証拠を残しておき、必要に応じて第三者機関に相談しましょう。
また、他にも被害者がいないかSNS上や掲示板などで類似事例を検索することで、自分のケースが詐欺かどうか判断しやすくなります。
まとめ:”やさしい世間話”の裏に潜む投資詐欺に注意を
今回のように、恋愛感情がないから安心と考えるのは危険です。巧妙な詐欺師ほど、日常会話から信頼を構築し、警戒心を下げてから勧誘を始めます。どんなに親しくなった相手でも、金銭や投資に関する話が出た時点で冷静な対応を心がけましょう。
もし少しでも不安を感じたら、第三者の助言を求めることが被害を防ぐ第一歩です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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