トレードにおいて「どのタイミングでエントリーするか」は勝敗を大きく左右します。なかでもエリオット波動理論の「第3波」は、強力な上昇(または下降)トレンドが発生する場面として多くのトレーダーに注目されています。本記事では、第3波がなぜ狙い目なのか、どのように見極めるのかについて解説していきます。
エリオット波動とは?基本構造をおさらい
エリオット波動は、相場が5つの推進波と3つの調整波から成るという理論です。推進波は1波、2波、3波、4波、5波から構成され、その中でも第3波は最も値幅が大きく、力強い動きが出るとされています。
1波:初動の上昇
2波:1波の調整
3波:最も強く、トレンドの本流
4波:3波の調整
5波:最後の上昇(または下降)
なぜ「第3波」がトレーダーにとって狙い目なのか
第3波が注目される最大の理由は、多くの市場参加者が波に乗り始めるタイミングだからです。ファンダメンタルやテクニカルの支持が揃い、買い(売り)が加速しやすくなります。
具体的には、移動平均線のクロス、出来高の増加、MACDやRSIの好転などが重なることが多く、「強いシグナル」として認識されやすいのです。
実例:押し目買いで第3波を狙う戦略
たとえばある株価が100円→110円へと上昇(1波)し、105円まで調整(2波)した後、110円を上抜けて再度上昇し始めたとき、これが第3波の開始点となる可能性があります。
このとき、105円~111円付近で押し目買いを仕掛ける戦略が有効です。特に「安値を切り上げた後の高値更新」は、テクニカル的に信頼度の高いエントリーシグナルとされています。
注意点:3波狙いにも落とし穴がある
3波は魅力的ですが、「2波の調整が深すぎてフェイクとなる」「3波が実はC波(調整波)だった」といった見誤りも起こりえます。明確なエントリールールと損切りラインの設定が必須です。
また、チャートの時間軸によっては波動の解釈が異なるため、マルチタイムフレームでの確認も忘れないようにしましょう。
エントリー精度を高めるための補助テクニカル
第3波を狙う際には、以下のテクニカル指標との併用が効果的です。
- MACDのゴールデンクロス
- RSIが50~70の上昇ゾーンに入る
- 出来高増加の確認
- フィボナッチリトレースメントによる2波の調整幅確認
これらを複合的に使うことで、エントリー精度が高まります。
まとめ:第3波は「狙う価値のある波」、ただし過信は禁物
エリオット波動理論の中でも第3波は、トレードチャンスが最も大きいフェーズです。押し目や戻りからのエントリーを計画し、リスク管理を徹底しながら戦略的に狙うことで、効率的な資産運用が期待できます。
ただし、どの波動理論も絶対ではないことを念頭に置き、チャートリーディングと検証を繰り返して自身の型を確立していきましょう。

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