株式取引では、同じ銘柄を取引していても、時間帯や市場によって損益の表示が異なることがあります。特に楽天証券のようなオンライン証券を使っていると、日中取引と夜間取引（PTS）をまたぐケースで混乱しがちです。この記事では、そうした取引の仕組みと損益の表示の関係について詳しく解説します。
楽天証券における日中取引と夜間取引の違い
楽天証券では、日中は東京証券取引所などの本則市場で取引を行い、夜間はPTS（私設取引システム）を通じて取引が可能です。PTSはジャパンネクスト証券などが運営する市場で、楽天証券は夜間の21:00〜23:59まで対応しています。
このため、同一銘柄であっても日中と夜間で別の市場として扱われ、価格も異なる場合があります。
日中に確定した利益が夜間の取引で損失に変わる理由
例えば、日中に銘柄Aを1000円で購入し、1200円で売却した場合、理論上は利益が発生します。しかしその後、同じ銘柄を夜間に1250円で買い戻すと、夜間の購入分の評価損が翌朝の寄付き価格で反映され、損益全体がマイナス表示になることがあります。
これは日中の利益が確定している一方で、夜間の新規ポジションが含み損となっている状態です。楽天証券の損益表示は、通常「現在保有しているポジションの評価損益」を中心に計算されるため、夜間購入分が全体の評価額に影響を与えるのです。
楽天証券での損益表示の見方
楽天証券の取引画面では、以下の2つの損益が混在することがあります。
- 確定損益（実際に売買が完了した利益・損失）
- 評価損益（保有中の株式に対する現在の時価評価）
夜間取引で購入した銘柄の評価損が大きい場合、実際の確定損益より全体の損益がマイナスに見えるケースが多くあります。
取引ごとの損益を正しく把握するためのコツ
損益を正しく理解するには、以下の点を押さえましょう。
- 日中と夜間の取引履歴を分けて確認する
- 確定損益と評価損益を区別して見る
- 翌営業日の寄付価格をもとに夜間取引分の損益が動く点を理解する
楽天証券の「取引履歴」や「実現損益」レポートを活用すれば、どの取引でどの程度の損益が出たのか、明確に確認できます。
実例：日中取引で利益、夜間取引でマイナスになるケース
たとえば、ある日の日中にA社株を100株、単価1000円で買い、1200円で売って+2万円の利益を確定。その日の夜間に1250円で再購入し、翌日朝に株価が1180円だったとします。この場合、保有株は1株あたり70円の評価損が出ているため、評価損益は▲7000円になります。
結果として、評価上では利益が相殺されたように見えるものの、確定利益2万円はしっかり記録されています。
まとめ：楽天証券で損益がわかりにくいときの対処法
楽天証券では日中取引と夜間取引をまたぐと、損益の見え方が変わるため混乱しがちです。確定損益と評価損益の違いを理解し、それぞれを別々に確認することがポイントです。夜間に新たな取引をした場合は、翌営業日まで評価損益が変動する可能性があることを覚えておきましょう。
こんにちは！利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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