MetaTrader 4(MT4)は高機能なトレーディングプラットフォームとして多くのトレーダーに愛用されていますが、標準機能のカスタマイズには制限があります。特に「アラート設定」のデフォルトアクション(Sound → Notification)の変更は、標準UIからは直接変更できません。本記事ではその背景や代替策について詳しく解説します。
MT4アラート機能の基本構造
MT4ではアラートを設定することで、価格が指定の条件を満たしたときに通知を受けることができます。通知手段には以下の4つがあります。
- Sound(サウンドで通知)
- File(ファイルを実行)
- Mail(メールで通知)
- Notification(スマートフォン通知)
デフォルトではSoundが自動選択されますが、この初期設定はプラットフォーム内では保存・変更できない仕様です。
アラートアクションのデフォルトを変更できない理由
MT4のアラートは、個別に作成されるごとにパラメータがセットされます。これらはテンプレートとして保存されないため、すべてのアラートは「初期状態」から手動で編集する必要があります。
MT4はもともとシンプルな設計思想を持っており、GUIレベルでの高度な設定保持(例:デフォルトのアクションを記憶)は設計されていません。
インジケーターを使わずにNotificationを使うには?
Notificationを使うには、MT4の設定でスマートフォンとの連携を事前に有効化しておく必要があります。
- メニューの「ツール」→「オプション」→「通知機能」タブを開く
- MetaQuotes IDを入力(スマートフォン版MT4から取得可能)
- 「プッシュ通知を有効にする」にチェックを入れる
この設定を行ったうえで、アラート設定画面を開き「Notification」に手動でチェックを入れることで、個別の通知を送れるようになります。
どうしても固定したい場合の代替策
MT4標準機能のみではデフォルトのアラートアクションを固定できませんが、以下のような方法で擬似的に対応できます。
- テンプレートチャートを作成し、インジケーターやスクリプトにNotification設定を含める
- MQL4で自作スクリプトを作成し、自動でNotification付きアラートを生成
例えば、簡単な価格監視スクリプトを用いて、条件一致時にプッシュ通知を飛ばすことで、UIを介さず自動で通知を送ることが可能です。
インジケーターとの相性問題と注意点
ご質問にもあったように、インジケーター間の競合でMT4が不安定になることは珍しくありません。そのため、信頼性のある開発元のスクリプトや最小限の機能に絞ることが重要です。
特に、通知周りのイベントが頻発すると、通知スパムが発生することもあるため、リミッター機能(1回のみ通知など)を含めた設計をおすすめします。
まとめ:標準機能にこだわるなら手動対応が現実的
MT4ではアラートアクションのデフォルトを固定する機能は搭載されていません。標準機能だけで済ませたい場合は、通知設定を手動で変更する運用が現実的な選択肢となります。
より快適に使いたい場合は、信頼できる軽量インジケーターやMQL4スクリプトの活用も検討してみてください。安全性と利便性を天秤にかけ、自分の運用スタイルにあった方法を選びましょう。

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