eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)はリターンが少ない?積立と一括投資を賢く活かす戦略

資産運用、投資信託、NISA

資産形成を目的に人気のある投資信託のひとつが、三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。S&P500指数に連動するこのファンドは、長期的に安定した成長を期待できるとされ、多くの個人投資家に支持されています。今回は、貯金を活用して積立と一括投資を組み合わせるアイデアが合理的かどうか、またこの銘柄のリターンに関する疑問について、わかりやすく解説します。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の特徴とは?

このファンドは、アメリカの代表的な500社で構成されるS&P500指数に連動するインデックス型投資信託です。Apple、Microsoft、Amazon、NVIDIAなど、世界をリードする企業に広く分散投資する仕組みになっています。

最大の魅力は、低コストで米国経済全体の成長を享受できる点です。信託報酬も0.09372%(税込・2025年6月現在)と非常に低く、長期保有に向いています。

この銘柄のリターンは「少ない」?過去実績で検証

「リターンが少ないのでは?」という疑問に対して、過去のデータから見てみましょう。S&P500指数は過去30年で平均して年率7%〜10%程度のリターンを記録しています(インフレ調整前)。

たとえば、年間50万円を15年間積み立てた場合、利回り7%で計算すると元本750万円に対して約1,260万円ほどになる可能性があります。これは決してリターンが「少ない」とは言えない水準です。

積立と一括投資、どう使い分けるべき?

積立投資(ドルコスト平均法)は、価格変動リスクを平均化しながら資産を積み上げていく方法です。毎月10万円の積立で、長期的にリスクを分散しながら投資を継続できます。

一方、一括投資はタイミング次第で大きな利益も損失も出る可能性があるため、ある程度余裕のある資金で行うのが基本です。毎年50万円ずつ成長投資枠で追加する戦略は、無理のない範囲でリスク分散できる良い方法です。

実例:貯金400万円をどう活用するか

仮に貯金400万円があり、毎月10万円ずつ積立を続けながら、年間50万円ずつ別枠でeMAXIS Slim 米国株式に一括投資すると、資産全体に緩やかで効率的な成長をもたらす可能性があります。

ポイントは、生活防衛資金(最低6ヶ月分の生活費)を残したうえで、「投資に使っても精神的に焦らない範囲の資金」で一括投資を行うことです。

短期の値動きより「長期の成長力」に注目

eMAXIS Slim 米国株式はインデックス投資の代表格であり、「退屈だけど強い投資」です。リターンが少ないと感じる理由の多くは、短期的な値動きに左右されているからです。

2020年のコロナショックや2022年のインフレショックでも下落しましたが、その後は持ち直し、右肩上がりの成長トレンドを継続しています。

まとめ:コツコツ積立+年50万の一括は堅実な戦略

貯金を活かして「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に毎月10万円の積立+毎年50万円の一括投資を組み合わせるのは、リスク分散と成長の両面を考慮した堅実な戦略です。リターンが「少ない」と感じるかは視点次第ですが、インデックス投資の本質は「長期的な資産形成」にあります。将来に向けて安定した資産づくりを目指すのであれば、焦らず続けることが大切です。

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