FXスワップポイントの仕組みと水曜日の“3倍デー”を正しく理解する

外国為替、FX

FX取引において見落としがちなのが「スワップポイント」。ポジションを翌日に持ち越すことで発生するこのスワップは、特に水曜日に注意が必要です。今回は、スワップの発生日や“3倍デー”の仕組みについて詳しく解説します。

スワップポイントとは何か?

スワップポイントとは、通貨ペア間の金利差によって発生する利息のようなものです。高金利通貨を買い、低金利通貨を売るポジションを保有するとスワップを受け取れますが、その逆は支払いが発生します。

たとえば「ドル円(USD/JPY)」では、米ドル金利が日本円より高いため、買いポジションにはスワップを受け取り、売りポジションには支払う形が一般的です。

スワップの発生タイミングと計算日

FXでは、通常「ニューヨーク時間の午後5時(日本時間では夏時間で午前6時)」をまたいでポジションを保有していると、その時点でスワップポイントが発生します。

つまり、日本時間での水曜日の朝6時時点でポジションを保有していれば、前日の火曜日に発生するスワップが付与されるということです。

水曜日にスワップが3倍になる理由

FXの世界では、2営業日後に決済が行われる「T+2ルール」が適用されています。そのため、水曜日に保有しているポジションは、土日をまたぐ分も含めて『3日分』のスワップが発生します。

実際の流れとしては以下のようになります。

  • 月曜→火曜分(1日分)
  • 火曜→水曜分(1日分)
  • 水曜→木曜分+土日分=合計3日分(3倍スワップ)

つまり、水曜日の朝6時(日本時間)にポジションを持っていると、水・土・日分のスワップが加算されるというわけです。

質問のケースで発生するスワップについて

「6月17日(火曜)から持ち越した売りポジションにスワップが付いた」とのことですが、そのスワップは17日→18日(水曜)の1日分です。つまり、1日分のスワップが反映されている形です。

そして、18日(水曜)から19日(木曜)朝6時をまたいでポジションを持ち越すと、3日分のスワップが発生する「3倍デー」に該当します。

3倍スワップを避ける・活かす戦略

スワップ支払いが発生するポジション(例:ドル円の売り)を保有している場合、水曜のNYクローズ前に決済すれば3倍支払いを避けることができます。

一方で、スワップを受け取れるポジション(例:ドル円の買い)であれば、あえて水曜日をまたぐことで3日分のスワップを効率よく受け取ることが可能です。

まとめ:スワップの理解がFXのコストと利益を左右する

スワップポイントは、単なる“おまけ”ではなく、保有期間によっては大きな利益にも損失にもなり得る重要な要素です。水曜日の3倍スワップのルールを理解し、戦略的に活用することがFX取引の鍵になります。

今回のようなケースでは、スワップの発生日・倍付け日を正確に把握しておくことで、不意の損失を避けることができるでしょう。

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