FXにおいて、両建てを用いた取引戦略はよく知られています。質問者が提案しているような、10pips刻みでの両建て取引を無限に繰り返す戦略について、理論的な魅力がある一方で、その実現可能性やリスクについても慎重に考える必要があります。この記事では、この戦略が実際に機能するのかどうかを解説し、そのリスクと注意点を明らかにします。
両建ての基本概念とそのメカニズム
両建てとは、同じ通貨ペアを同時に買いと売りでポジションを持つことを指します。この戦略を使うことで、市場が上昇しても下落しても、どちらかのポジションが利益を得ることが可能になります。しかし、両建てにはスプレッドや手数料などのコストがかかり、これを無視して利益を上げるのは難しいことが多いです。
質問者の戦略では、10pipsの利益を狙って、両建てを繰り返し、片方のポジションが利確された時に新たに新規注文を出すという流れですが、この方法の理論的な魅力は、利確と新規注文の繰り返しにより、相場の変動を活かす点にあります。
10pips刻みでの利確戦略のリスク
しかし、この戦略には重要なリスクが伴います。まず、スプレッド(買値と売値の差)があるため、取引を繰り返すごとにコストが蓄積されていきます。また、市場が横ばいの状態であれば、ポジションを持ち続けても利益が出にくい場合があります。
さらに、急激な価格変動があった場合、片方のポジションが急激に損失を出し、その損失を他のポジションでカバーできないリスクも考慮しなければなりません。これにより、無限に注文を繰り返す戦略が理論通りに機能しない可能性が高くなります。
スプレッドや手数料を無視している場合の注意点
質問者がスプレッドや手数料を無視しているという前提に基づいていますが、実際にはこれらのコストは無視できません。特にスキャルピングや短期的な取引戦略を行う場合、スプレッドが取引回数に対して積み重なり、利益を大きく削る原因になります。
さらに、取引する時間帯や使用するFX業者によっては、スプレッドが大きく変動するため、取引コストが利益を上回る場合もあります。このようなコストが戦略に与える影響を無視することは、長期的に見て持ちこたえるのが難しい原因となります。
実際に利益を得るための戦略の見直し
10pips刻みで両建てを繰り返す戦略が理論的に成立するのは、非常に安定した相場環境が必要です。しかし、現実の市場では急な価格変動やニュースの影響、ボラティリティの変動など、予測が難しい要素が多いため、常に利益を出し続けることは困難です。
より実現可能な戦略としては、両建てを使いつつも、しっかりとリスク管理を行い、例えば損切りラインを設定する、スプレッドのコストを考慮した上で戦略を構築することが求められます。また、相場のトレンドを見極めて、無理に両建てを繰り返さずに、適切なタイミングでポジションを取ることも重要です。
まとめ:10pips刻みの両建て戦略とリスク管理
FXでの10pips刻みの両建て戦略は、理論上は魅力的ですが、現実にはスプレッドや手数料、急激な価格変動などのリスクが伴います。無限に繰り返すことで利益を上げるのは難しく、戦略にリスク管理を組み合わせることが重要です。安定した利益を得るためには、リスクを十分に理解し、適切な取引計画を立てることが必要です。
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