まとまった資金を減らさず運用したい人向け|いつでも引き出せる低リスク資産運用の選択肢

資産運用、投資信託、NISA

入院給付金などで一時的にまとまった資金が手に入ったとき、次の大きな出費(たとえば車の購入)までそのお金を少しでも有利に保管したいという人は多いはずです。この記事では、元本割れリスクを抑えつつ、普通預金より利回りが期待でき、必要なときに引き出しやすい資産運用の方法を紹介します。

資金の「性質」に合った運用スタイルとは

今回のように、いつ使うかわからないが、使うときは一括で必要という資金は「流動性の確保」と「元本割れリスクの最小化」が最優先です。

株式や暗号資産のように短期的な値動きが大きい資産ではなく、価格が比較的安定していて、必要なときに換金しやすいものが適しています。

おすすめ1:ネット銀行の高金利普通預金

リスクゼロで最もシンプルな選択肢は、金利が高めのネット銀行に預けることです。たとえば楽天銀行のマネーブリッジ利用時は年0.10%、あおぞら銀行BANK支店では年0.20%(2025年6月時点)と、メガバンクの普通預金の10~20倍の利率が得られます。

また、即時出金・スマホ管理も可能で流動性も十分です。大きく増やすことは難しいですが、減らす心配もなく、「現金に近いがちょっと増える」理想的なバランスが取れます。

おすすめ2:金(ゴールド)連動型の投資信託やETF

金に連動する商品は、インフレ時の価値保存資産として人気があります。三菱UFJ国際投信の「eMAXISプラス・ゴールドインデックス」などが例です。

ただし、金価格は変動するため、買ったタイミングによっては元本割れもありえます。短期で換金すると損を出す可能性もあり、慎重な運用が必要です。定期的に価格を確認でき、1年以上の保有が想定される人には有力な選択肢です。

おすすめ3:MRFや超短期国債ファンド(日本円建て)

証券会社によっては、普通預金の代わりにMRF(マネー・リザーブ・ファンド)や、残高を使って国債系のファンドを保有することができます。信託報酬は低く、安定性重視の運用です。

例:日興MMFや、楽天証券の「楽天・日本国債1-3年インデックス・ファンド」など。元本保証はありませんが、大きな値下がりリスクは小さいです。

おすすめしにくい運用方法

・株式投資(短期的に下落リスクが高い)
・REITや高利回り通貨(利回りが高くても価格変動が大きく、急に使いたい時に損失が出やすい)
・暗号資産(大幅な値動きと社会的規制リスク)

これらは長期投資やリスク許容度の高い人向けであり、「いつでも引き出せる現金代替」としては不適切です。

300万円の分散保管プラン例

  • あおぞら銀行BANK支店:150万円(0.2%普通預金)
  • 楽天証券の金ETF:100万円(分散投資)
  • 楽天・日本国債インデックス:50万円(安定型)

このように、用途とリスク許容度に応じて複数手段に分けることで、資金の安全性と少しの利回りを両立できます。

まとめ:必要なのは「増やす」よりも「守る」運用

入院保険金など、人生で何度も得られるお金ではない資金は、慎重かつ流動性重視での運用が鉄則です。

・高金利ネット預金で守る
・インフレヘッジで金ETFに一部投資
・必要に応じて現金化できる短期債券系ファンド

これらの組み合わせにより、「減らさず、少し増やす」理想に近づけるはずです。

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