「オルカン(全世界株)やS&P500が主流だけど、先進国株だけに投資するのってどうなんだろう?」と疑問を感じる方も多いはず。結論から言えば、先進国株への投資は決して間違いではなく、投資戦略のひとつとして有効です。本記事では、先進国株と他の代表的インデックスとの違いや特徴を、初心者にもわかりやすく整理してご紹介します。
先進国株式インデックスとは?
先進国株インデックス(例:MSCIコクサイ)とは、米国・欧州・日本以外の先進国を中心とした株式市場に広く分散投資できる商品です。
具体的には、米国を中心に、カナダ・英国・ドイツ・フランス・スイス・オーストラリアなど約20か国が含まれており、新興国を除く形になります。
オルカン・S&P500との違いとは?
・オルカン(全世界株):先進国+新興国を含む全世界。MSCI ACWIやFTSEグローバル・オールキャップなどが該当。
・S&P500:米国の大型株500社で構成された米国株インデックス。
・先進国株:米国を含むが、新興国を含まないため、リスクを抑えながらグローバル分散ができるのが特徴です。
先進国株を選ぶメリット
- ① 新興国特有の政治・通貨リスクを排除できる
- ② 米国が大部分を占めるため、成長性を享受しやすい
- ③ 為替・地政学的なショック耐性が比較的高い
特にMSCIコクサイは、米国の比率が約70%以上を占めており、実質的に米国株に近い値動きをしつつ、欧州・オセアニアなどでの分散効果もあります。
デメリットや注意点も理解しておこう
① 新興国の成長を取り逃す可能性がある:中国やインドなどの高成長国が含まれない点は投資判断において注意が必要です。
② 米国偏重が続く:MSCIコクサイの7割以上が米国株であるため、実質的には「ほぼ米国投資」に近い点も理解しておく必要があります。
③ 真の分散投資にはならない:新興国の分散効果がないため、オルカンよりはややリスク分散が弱い面も。
どんな人に先進国株が向いている?
・新興国の不安定さに不安がある方
・米国を中心に投資したいが、S&P500よりも広く分散したい人
・比較的安定的な長期積立を目指す人
たとえば「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」や「楽天・全米株式ではなくコクサイを選びたい」という方におすすめされます。
先進国株 vs オルカン vs S&P500:過去リターン比較(参考)
指標 | 過去10年平均年率 | 主な特徴 |
---|---|---|
S&P500 | 約10〜12% | 米国偏重・高成長 |
MSCIコクサイ | 約9〜11% | 米国中心+欧州など先進国 |
オルカン | 約8〜10% | 世界全体に分散、新興国も含む |
※数値は過去実績ベースで将来を保証するものではありません。
まとめ:先進国株投資は“間違い”ではなく戦略の一つ
・先進国株は米国中心ながら、欧州や豪州にも分散された実用的な選択肢
・S&P500より広く、オルカンより安定志向の中間的ポジション
・新興国の成長を取り込まない代わりに、リスクを抑えやすい
投資は目的とリスク許容度によって選ぶべきです。「オルカンかS&P500か」だけでなく、先進国株式インデックスという“ちょうどいい選択肢”も検討する価値は十分にあります。

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