つみたてNISAをクレジットカード決済で運用している方にとって、カードの利用上限に達して積立が失敗するという事態は意外と身近なリスクです。特にSBI証券などでは自動的に積立が実行されるため、失敗時の対応を知らないと非課税枠を無駄にしてしまうことも。本記事では、クレジットカード決済エラーが発生した場合の影響と対処法を詳しく解説します。
クレジットカード決済がエラーになる主な理由
つみたてNISAのクレカ決済でよくあるエラーは、次のような理由で発生します。
- カードの利用上限に達している
- 有効期限切れ
- 引き落とし口座に残高がない(デビット連携などの場合)
特に「利用上限超過」は毎月固定額を積み立てている人にとって見落としがちな落とし穴です。請求がリセットされる日(例:26日)以降に余力が戻ったとしても、決済が遅延した月分は自動で再処理されるわけではありません。
決済エラーが起きた月の積立はどうなる?
SBI証券などでは、クレカ決済が失敗した月の積立分は「その月だけスキップ扱い」になります。そのため、後から決済が可能になっても、積立のリカバリー(再注文)は自動では行われません。
つまり、その月の投資分が抜けてしまい、年間非課税枠の満額利用も難しくなる可能性があります。年40万円(月3万3333円)の枠をフル活用したい場合は、この抜けを手動で埋める必要があります。
エラー発生時の対応:再注文は可能か?
再注文を行うには次の方法があります。
- 「スポット購入(通常買付)」で同じファンドを購入する
- 「ボーナス設定」などで来月に上乗せして買い付けを予約する(ただし対応ファンド・証券会社に限る)
ただし、スポット購入分はNISA口座で買うようにしなければ、課税口座での買付になるため注意が必要です。NISA枠を使いたい場合は必ず「NISA口座での注文」を選びましょう。
つみたてNISAの継続注文が止まることはあるか?
通常、1回の決済失敗では翌月以降の積立は自動で継続されます。しかし、エラーが複数月続くと口座が一時停止になる場合や、クレジットカード積立設定が解除されるケースもあります。
そのため、エラーが発生した場合には速やかにマイページにログインして、次回以降の積立設定が有効かを確認しましょう。設定画面からステータスをチェックすることで安心して運用を続けられます。
対策:上限回避と今後の設定見直し
エラーを防ぐための具体的な対策は以下の通りです。
- クレジットカードの利用上限を引き上げる
- 他の固定費支払いと分離した別カードを積立専用にする
- デビットカードや銀行引き落としへの切り替えを検討する(楽天証券など一部対応)
また、証券会社によっては「引き落とし失敗時の通知メール」設定ができるので、これを活用すると早期対応が可能です。
まとめ:1回の決済エラーでも放置しないことが大切
つみたてNISAは長期投資が前提の制度だからこそ、毎月の積立の継続性が重要です。クレカ決済の失敗があってもその月分が「取り戻せない」可能性があるため、しっかり対応しましょう。
特に年間非課税枠をしっかり使い切りたい人は、マイページ確認と必要に応じたスポット購入でリカバリーしておくことをおすすめします。

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