2024年から新NISA制度がスタートし、従来の一般NISAで保有していた資産の今後の扱いに悩む方が増えています。特に「グローバルAIファンド」や「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド」などの人気商品を保有している方にとって、非課税期間終了後の対応は重要なテーマです。この記事では、非課税期間終了を迎えるファンドを保有する方がどのような判断軸を持って資産移行を検討すべきかを解説します。
一般NISAの非課税期間が終了したらどうなる?
一般NISAでは、非課税期間が5年間と定められており、それを過ぎると保有資産は「課税口座」に移行されます。つまり、2025年・2026年に期限を迎えるファンドは、その後の利益に課税がかかるという点を理解しておく必要があります。
保有継続は可能ですが、NISAの「非課税」のメリットは失われるため、他の制度や運用商品への切り替えを検討する価値があります。
グローバルAI・ピクテの特徴と評価を再確認
グローバルAIファンドはAI技術に投資する成長型のファンド、ピクテは高配当を目的とするインカム型のファンドです。どちらも将来性のあるテーマではありますが、経費率が高い、パフォーマンスの振れ幅が大きいなどの課題もあります。
特にグローバルAIのようなテーマ型ファンドは、市場環境に大きく左右されるため、中長期ではS&P500のようなインデックス型商品に劣後する可能性もあります。
S&P500系インデックス投資への移行メリット
新NISAの「成長投資枠」や「つみたて投資枠」では、信託報酬が低く、運用実績が安定しているインデックスファンド(例:eMAXIS Slim S&P500や楽天・S&P500)が人気です。
・信託報酬が年0.1%台と格安
・米国経済の長期的成長に連動
・新NISA制度の非課税期間が無期限
これらの点を踏まえると、現保有ファンドからS&P500型に乗り換えるメリットは十分にあります。
「今すぐ売却」すべきかどうかの判断軸
では、現時点で売却して乗り換えるべきか?それには以下のような判断軸を設けると良いでしょう。
- 現在の評価損益がプラスか? → 利益があるうちに売却して非課税で確定するのは賢明
- 投資スタイルに合っているか? → テーマ型(AI)や高配当型(ピクテ)が自身の方針とズレていれば見直すべき
- 新NISAの枠を今後どのように使う予定か? → 今売却すれば新NISA枠へのリスク分散が早くできる
一方で、含み損がある場合や課税口座であっても保有し続けたい理由が明確なら、必ずしもすぐ売却する必要はありません。
「今すぐ売る」が正解とは限らないが、長期投資視点で判断を
「今すぐ売却して乗り換えるべきか」は状況によりますが、長期で資産を形成したいという目的に合致するのは、やはりS&P500系など低コストのインデックス投資です。
売却のタイミングは「市場が好調なとき」に行うのが基本。焦らず、市場や自身の資産状況を定期的に確認し、徐々に新NISA制度へシフトしていくことが望ましいでしょう。
まとめ:一般NISA終了をチャンスに変えるために
一般NISAの非課税期間終了は、資産を見直す大きなタイミングです。保有中のグローバルAIやピクテは、それぞれの投資方針と合っていれば継続も選択肢ですが、新NISA制度の優遇措置を活かして、より効率的な商品に切り替えるのも合理的な判断です。
焦って決断する必要はありませんが、「長期的に資産形成できる投資環境」へと移行する視点を持って、計画的に動いていきましょう。

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