FXトレードではテクニカル指標の中でも代表的な移動平均線(MA)が多くのトレーダーに利用されています。特に週足チャートに表示されるMAは、中長期のトレンドを判断する上で重要な役割を果たします。この記事では、週足の移動平均線は「7日」ではなく「営業日ベース(=5日間)」でカウントされるのか?という疑問を中心に、MAの仕組みを丁寧に解説していきます。
そもそも移動平均線(MA)とは何か?
移動平均線とは、ある一定期間の価格の平均値を取り、それを線で結んだテクニカル指標の一つです。価格の変動を平滑化し、相場のトレンド(方向性)を把握しやすくするために使われます。
移動平均線には代表的に以下の2種類があります。
- 単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)
- 指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)
FXで最もよく使われるのはSMAで、例えば「5MA」は直近5本のローソク足の終値の平均を取ったものです。
週足MAの「1本」は何日分の平均か?
FXでは、週足チャートの「1本」は1週間(営業日ベースで月〜金の5日間)の終値の集約値として形成されます。そのため、週足の移動平均線を「5週MA」などとした場合、過去5週間の終値(5本の週足)の平均で計算されます。
つまり、日足のように「5本=5営業日」ではなく、週足の場合は「5本=5週間=25営業日程度」となるため、より長期のトレンドを見る指標になります。
週足MAと日足MAの違いを理解しよう
たとえば、5日移動平均線(日足)は直近5営業日の価格の変動を反映しているため、より機敏に動きます。一方、週足5MAは直近5週間の終値で構成されており、価格変動に対して反応が緩やかになります。
この特性により、週足のMAは長期的なトレンド判断に活用され、スイングトレーダーや中長期投資家に好まれます。
実際の計算例:週足5MAを求める
仮に過去5週の週足終値が以下であったとします。
- 第1週:148.00円
- 第2週:147.50円
- 第3週:149.00円
- 第4週:150.50円
- 第5週:151.00円
このときの5週単純移動平均(5MA)は、
(148.00 + 147.50 + 149.00 + 150.50 + 151.00) ÷ 5 = 149.20円 となります。
なぜ週足MAの認識が重要なのか?
週足のMAが営業日ベース(=5日)で構成されることを理解していないと、「7日間の価格が平均されている」と誤解してトレード判断を誤る可能性があります。
特に経済指標の発表や要人発言などで、1日ごとの変動が大きくなると、日足MAよりも週足MAの方が「ブレを吸収」する形となり、より明確なトレンドの判断材料になります。
まとめ:週足MAは営業日5日間単位の週足終値で構成される
FXの週足MAは、カレンダー上の「7日間」ではなく、週足ローソク足1本(=営業日5日分)で構成されます。これを複数本平均して移動平均線が描かれます。
この性質を正しく理解すれば、スイングトレードや長期戦略の武器として有効に活用することができます。指標の正確な意味を把握することは、トレード精度向上の第一歩です。

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