FX取引で最も人気のある通貨ペアであるドル円(USD/JPY)は、多くの投資家が中心に取引しています。しかし、為替相場は複雑で、一つの通貨ペアだけに依存することにはリスクも伴います。この記事では、ドル円と並行して取引することでリスクヘッジやチャンス拡大につながる通貨ペアについて解説します。
なぜ通貨ペアを分散させるべきなのか
為替市場は24時間動いており、通貨ごとに異なる経済背景・金融政策・地政学的リスクがあります。ドル円だけを見ていると、アメリカや日本の政策に左右されやすく、特定の動きに翻弄されるリスクがあります。
複数の通貨ペアに分散することで、片方のポジションが不利な状況になっても、もう一方でリスクを相殺したり、利益を得られる可能性があるため、ポートフォリオ全体の安定性が向上します。
ユーロドル(EUR/USD)を組み合わせるメリット
ドル円と最も相性が良い通貨ペアの一つがユーロドルです。取引量が多く、スプレッドも小さいためコスト効率が良いのが特徴です。また、ドル円とユーロドルは逆相関になりやすい傾向があり、リスクヘッジとして機能しやすい組み合わせです。
たとえば、アメリカ経済が強くドルが買われる局面では、ドル円が上昇する一方、ユーロドルは下落する傾向が見られます。こうした動きを利用することで、ポジションバランスをとることが可能です。
豪ドル円(AUD/JPY)で資源国通貨を取り入れる
資源価格に連動しやすい豪ドルは、異なる経済要因で動く通貨として注目されています。日本との時差も少なく、アジア時間帯でも活発な動きが期待できるため、日本時間の取引に向いている通貨ペアでもあります。
特にリスクオン時に買われやすい通貨であり、世界経済の景気循環に対する感応度が高いため、景気回復局面などではドル円と組み合わせると好パフォーマンスを見せることがあります。
ポンドドル(GBP/USD)はボラティリティ重視の人におすすめ
値動きの激しい通貨ペアとして知られるポンドドルは、短期トレードでのチャンスが多い反面、リスクも高めです。大きな利益を狙いたい中上級者には魅力的ですが、初心者には注意が必要です。
ドル円との組み合わせでは、ポンド固有の要因(イギリスの金融政策・EU関連ニュースなど)に影響を受けやすいため、通貨ごとの動きの違いを学ぶのにも適しています。
クロス円通貨で相関性を学ぶ:ユーロ円・カナダドル円など
ユーロ円(EUR/JPY)やカナダドル円(CAD/JPY)などのクロス円通貨も、ドル円との比較に適しています。これらは日本円を共通項とするため、円の強弱が通貨ペア全体に影響します。
たとえば、すべての円絡みの通貨が下落している場合は「リスクオフ相場」と判断され、総じて円が買われていることがわかります。こうした相場の背景を読む練習にも役立ちます。
まとめ:目的に応じた通貨ペア選びがカギ
ドル円取引に加えてどの通貨を選ぶかは、「どのような投資スタイルか」「リスクをどのように管理したいか」によって異なります。リスクヘッジ重視ならユーロドル、時間帯や資源経済に注目するなら豪ドル円、ボラティリティを求めるならポンドドルというように、目的に応じた選定が重要です。
取引の幅を広げることで、市場の理解が深まり、より柔軟な対応が可能になります。まずは少額から複数通貨ペアを試し、自分に合った組み合わせを見つけていきましょう。

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