トレンドフォローを軸としたFXや株式トレードの世界で、エリオット波動理論の「第3波」を狙う戦略は多くのトレーダーに注目されています。特に押し目買い・戻り売りからの3波狙いは、相場の勢いに乗る効率的な方法とされており、実際にトレードルールの中核に据える人も少なくありません。
エリオット波動の「第3波」が注目される理由
エリオット波動では、上昇5波動や下降5波動の中で、第3波が最も伸びやすく、「最も勢いがある波」とされることが多いです。この波にうまく乗ることで、短時間で大きな値幅を取ることが可能です。
たとえば、チャート上で1波が発生し、2波で押し戻りが確認できた後に、3波狙いのエントリーを行うことで、リスクリワードが高くなる傾向があります。
押し目・戻り目からのエントリーの意義
第3波狙いのトレードでは、1波・2波の動きを確認した上で「押し目(上昇相場)」または「戻り目(下降相場)」でエントリーを検討するのが基本です。これは、高値掴みや安値売りを避ける意味でも有効です。
実際、短期足でダウ理論と組み合わせてトレンド転換を見極め、水平線やフィボナッチ38.2~61.8%付近で押し目を確認したエントリーは、勝率と損小利大の実現に近づきます。
「エントリー回数を稼ぐべきか?」という問いに対して
確かに、エントリー回数をある程度増やさなければ利益を最大化することは難しいでしょう。しかし、「質より量」になってしまうと、損失の積み重ねによる資金流出リスクが高まります。
特に3波狙いは「波の構造を誤認しやすい」側面があり、明確なルールと検証済みのトリガーが必要です。むやみにエントリー数を増やすよりも、「勝ちパターンだけに限定する」ことで、資金の安定成長を狙えます。
損失を取り戻すためのエントリーの危険性
損切りの後に焦って「取り返そう」とする心理は、多くのトレーダーが陥る罠です。これを「報復トレード(リベンジトレード)」とも呼びますが、感情に任せたエントリーは再度の損失に繋がる可能性が高くなります。
冷静な判断を保つためには、「損切りは当たり前」という前提でリスクリワードを管理し、勝率×期待値の積で安定収支を目指す戦略が重要です。
実践例:トレードルールの一例
以下は、3波狙いを活かすための基本ルールの例です。
- 4時間足でトレンド確認(環境認識)
- 1時間足で1波・2波の確認
- 15分足で戻り目からのローソク足パターン(ピンバーや包み足)でエントリー
- 損切りは2波の下、利確は1波と同じ幅を目安
こうしたマルチタイムフレーム分析を併用することで、だましを減らし、根拠のあるエントリーが可能となります。
まとめ:第3波を狙うにはルールと心の安定が必須
エリオット波動の第3波を狙う戦略は、非常に合理的で有効な方法です。ただし、感情に左右された無計画なエントリーはリスクが高いため、しっかりとしたトレードルールと資金管理が不可欠です。
「損失を取り返す」ためではなく、「勝てる形だけを狙う」ことを意識して、結果的に利益を積み上げるスタイルにシフトすることが、長期的な成功への鍵です。

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