Instagram発・LINE投資詐欺の仕組みとは?高騰銘柄の謎と巧妙な誘導手口を解説

株式

近年、SNSを通じた投資詐欺が増加傾向にあります。特にInstagramやLINEを活用し、「優良株紹介」や「機関口座への招待」などの名目で一般投資家を勧誘するケースが目立ちます。一見、紹介された銘柄が実際に高騰するため信じてしまいがちですが、その裏には巧妙に設計された詐欺の仕組みが潜んでいます。この記事では、SNS投資詐欺の典型例とそのカラクリを詳しく解説します。

なぜ「優良株」が本当に上がるのか?

最初に紹介される銘柄が実際に上昇するのは、多くの場合「仕込み型詐欺」の一環です。詐欺グループが注目されていない小型株を事前に大量に買い付け、LINEグループ内でその銘柄を推奨します。多数の新規投資家がその銘柄を買うことで、需給が偏り、一時的に株価が上昇します。

この手法は「ポンプ・アンド・ダンプ(Pump and Dump)」と呼ばれる典型的な価格操作型の詐欺であり、詐欺師たちは高値で売り抜け、その後残った一般投資家が大きな損失を被ることになります。

機関口座や限定枠は本物か?

「機関口座」「特別な口座枠」「大口取引可能」などの文言は、あくまで一般投資家の心理をくすぐるためのフィクションです。実際に証券会社がそうした特権的な口座を一般人に割り当てることはあり得ません。これらの提案はすべて詐欺師が仕掛ける罠であり、最終的には金銭や個人情報を搾取することが目的です。

実在する証券会社や金融機関を騙った偽サイトに誘導し、個人情報や資金を抜き取る例も多数報告されています。

詐欺師はなぜ高精度な分析ができるのか?

詐欺グループが提供する「分析」が的中するように見えるのは、相場を操作する前提でのシナリオに過ぎません。情報が当たっているように見えるのは、自らが価格を動かしているからです。したがって、分析力が高いわけではなく、初期の段階で仕掛けられた筋書きに従って株価が動いているだけです。

また、後出しでチャートを見せたり、過去の実績を加工する手口も多く、冷静な判断が求められます。

被害防止のためのチェックポイント

  • 「絶対に儲かる」「特別枠」「限定」などの甘い言葉に注意
  • 証券口座やアプリのインストールを勧められた場合は、正規の証券会社かどうかを公式サイトで確認
  • 少しでも不審に思ったら、警察のサイバー犯罪相談窓口や、金融庁の相談窓口に通報
  • グループチャットなど閉鎖的な空間での投資勧誘はすべて要警戒

まとめ:一見儲かる話こそ、冷静な判断を

今回のようなケースは「最初は実績で信頼を築き、後から本命の詐欺に誘導する」典型的なSNS投資詐欺の手口です。銘柄が実際に上がったとしても、それが自然な市場の動きとは限らず、詐欺グループが意図的に仕掛けた操作である可能性が高いのです。

投資は自己判断が原則ですが、判断材料が不正確または操作されたものであれば、冷静な判断すら難しくなります。少しでも不安を感じたら、専門家への相談や、しかるべき機関への通報を検討してください。

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