iDeCo(個人型確定拠出年金)は、税金対策として非常に有効な手段の一つですが、実際にどのように税金が減るのか、特に「所得税の壁」について理解することが大切です。この記事では、iDeCoを利用することで税金がどのように影響するのか、特に年収200万円の場合について解説します。
iDeCoの基本と税金への影響
iDeCoに加入すると、掛け金が全額所得控除として扱われるため、所得税や住民税の軽減が期待できます。例えば、毎月最大2.3万円(年間27.6万円)をiDeCoに積み立てることで、その金額分が課税対象から外れることになります。
つまり、年収200万円のうち、iDeCoの掛け金を差し引いた金額(172.4万円)が、実際に課税される所得となります。このように、iDeCoを利用することで、税金の対象となる金額が減り、結果として税負担が軽くなるのです。
所得税課税の壁とiDeCoの影響
「所得税課税の壁」とは、課税対象となる所得の金額に関する基準です。2023年4月以降、税制改正により、178万円を超えると所得税が課税されるようになります。
あなたの年収が200万円で、iDeCoを月2.3万円(年間27.6万円)積み立てた場合、実際に課税対象となる所得は172.4万円となり、178万円の壁を下回ります。この場合、確かに所得税は課税されませんが、iDeCoを使わない場合には178万円を超えてしまうため、課税されることになります。
扶養に入るための条件とiDeCo
また、iDeCoを利用して夫の扶養に入ることについても関心があると思われます。扶養に入るためには、年間の収入が103万円以下であることが基本条件です。ただし、iDeCoによる掛け金がその年収から引かれるため、課税対象所得が103万円以下になれば、扶養に入ることが可能です。
今回のケースでは、年収172.4万円からiDeCoの掛け金を引いて、実際に課税されるのは172.4万円となりますが、扶養に入れるかどうかは別の基準で考える必要があります。つまり、iDeCoを使うことで扶養に入れるかどうかが変わるわけではありませんが、税金に対する影響はあるため、全体的な税負担を減らす手段として有効です。
確定申告とiDeCo
iDeCoに加入している場合、確定申告が必要になる場合があります。特に、給与所得者がiDeCoを利用している場合、年末調整で処理されないため、確定申告を通じて所得控除を適用することが求められます。
iDeCoによって所得税を減らすことができるので、確定申告を忘れずに行いましょう。申告によって、掛け金全額が控除されることで、所得税の還付を受けることも可能です。
まとめ
iDeCoを利用することで、税金の軽減効果が期待できますが、所得税の課税に関しては、掛け金を差し引いた後の所得が課税対象となります。iDeCoを使って年収200万円のケースで課税対象を減らすことができるため、税金対策として非常に効果的です。しかし、扶養に入るかどうかは別の基準で判断されるため、iDeCoだけで決まるわけではありません。
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