金(ゴールド)は世界共通の資産として取引されていますが、「円建て」と「ドル建て」で価格が異なることに戸惑う方も多いでしょう。この記事では、初心者の方にもわかりやすく、両者の違いとその価格に影響を与える要因について解説します。
ドル建て金価格とは?
国際的な金の価格は、基本的に「米ドル建て」で決定されます。これは、ロンドン金市場やニューヨーク先物市場など、主要な金取引市場がドルを基軸にしているためです。
たとえば、「1トロイオンスあたり2,000ドル」のように表示される価格がこれに該当します。世界中の投資家がこの価格を基準に金取引を行っています。
円建て金価格とは?
一方、日本国内で金を買う場合、「円建て」で金価格が表示されます。たとえば「1グラム=12,000円」のように、グラム単位で価格が提示されていることが多いです。
この円建て価格は、ドル建ての金価格×為替レート(ドル円)で計算されます。そのため、同じドル建て価格でも、円安・円高により円建て価格が変動するのが特徴です。
円建てとドル建ての違いは「為替」の影響
もっとも大きな違いは、円建て価格には「為替レート」が関わる点です。たとえば、1ドル=100円と1ドル=150円では、同じドル建て金価格でも円建てでは大きく価格が変わります。
実例:
・ドル建て金価格:1,800ドル/オンス
・1ドル=100円 → 円建て:約180,000円
・1ドル=150円 → 円建て:約270,000円
円安になるほど、円建て金価格は高くなる傾向があります。
金価格に影響を与える2つの主な要因
- ① 国際的な金価格(ドル建て)
米国の金利やインフレ率、地政学リスクなどで上下します。 - ② 為替レート(ドル円)
日米の金利差や政策などが影響し、円安・円高の流れを作ります。
この2つの変動により、日本国内での金価格(円建て)は日々変動しているのです。
投資するならどちらを参考にする?
日本国内での取引なら「円建て価格」が基本ですが、価格の動きの根源を理解するには「ドル建て金価格」を見るのも重要です。とくに、金価格が上がっているのか、為替が円安になっているだけなのかを見極めるには両方をチェックしましょう。
たとえば、「ドル建て金価格が下がっているのに円建て価格が上がっている」という場合、円安がその要因であることが多いです。
まとめ:金価格は「為替」も含めて理解しよう
金価格の円建てとドル建ての違いは、「通貨の違い」だけでなく「為替レートの影響」が関係しています。初心者の方でも、為替と金価格の関係を知ることで、より賢い判断ができるようになります。
投資をする際は、国内価格(円建て)だけでなく、国際価格(ドル建て)や為替の動向もチェックすることで、市場の動きを立体的に捉えることができるようになるでしょう。

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