大正時代の南満州鉄道(満鉄)の株券は、歴史的価値と希少性から蒐集家に人気があります。しかし、額面が高いものほど必ずしも高額で取引されるとは限りません。本記事では、相場感や販売のポイントを具体例を交えて紹介します。
満鉄株券の落札相場をチェック
ヤフオクでは「戦前の株券」で平均8,200円前後、「鉄道系株券」では7,200円前後で取引される傾向にありますが、満鉄株券に限定すると直近30日の平均落札額は約4,214円です:contentReference[oaicite:0]{index=0}。
つまり、大正期・美品でも相場は数千円~1万円台が中心というのが現実です。
希少株券は高額も可能?海外オークションの実例
欧州の専門オークションでは、満鉄の株券が€50〜100(約7,000〜14,000円)程度で取引されることもあります:contentReference[oaicite:1]{index=1}。
また、より希少な高額額面や特定デザインのものは、€4,000〜8,000(約56,000〜112,000円)と見積もられた例もありますが、落札には至っていません:contentReference[oaicite:2]{index=2}。
額面と相場は一致しない理由
歴史的価値は高くても、希少価値が一般流通価格に影響するとは限りません。コレクターや趣味目的の需要が主で、資産としての価値とは異なります。
また、状態(折れなし、裏書なし)は評価材料になりますが、それ以上にマーケットの評価・需要・展示性が価格に影響します。
売る前に確認すべきポイント
- 額面は目安程度に:5000円の額面は希少性に関係しますが、市場価格とは別物
- 資料性・証明の準備:年代・総裁名・裏面に印章がないことなど、資料価値を説明できると信頼性UP
- 販路の選択:国内オークションか、海外専門チャネル(Spink、Invaluable)を活用
- 鑑定書の有無:認定機関による真贋鑑定があると高額取引に有利
まとめ:売却価格の現実と戦略
大正期・額面5,000円の満鉄株券は希少価値がありますが、実際の取引では数千〜数万円程度が中心で、額面との乖離が大きいのが現実です。
高額落札を狙うなら、証明書付き・コンディション良好・専門チャネルでの販売戦略を検討しましょう。逆に、気軽に売りたいなら国内オークションで8,000円前後を目標にするのが現実的です。

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