株式投資において、現物取引は最も基本的な手法ですが、短時間での売買や資金管理には注意が必要です。特に楽天証券のようなネット証券では、リアルタイムでの取引が可能な一方で、思わぬ『追加入金』の要求に戸惑うこともあります。この記事では、楽天証券で現物取引を2回転行った際に表示される『追加入金が必要』の理由と、その入金が返ってくるのかについて詳しく解説します。
楽天証券での現物取引の基本的な流れ
現物取引とは、保有資金の範囲内で株式を購入し、売却して損益を確定させる手法です。楽天証券では、約定(売買成立)と決済(資金のやりとり)がT+2日(2営業日後)に行われます。つまり、売却して得た資金は即座に次の取引には使えない場合があります。
この点を理解していないと、同じ銘柄で短時間に複数回売買した場合、一時的に資金が不足する状況に陥る可能性があります。
『追加入金が必要』と表示される理由
楽天証券で「追加入金が必要」と表示される主な理由は、実際に口座にある現金以上の金額で取引を行ったと判断されたためです。特に同日中に複数の買い→売りを繰り返すと、前の売却分がまだ決済されていないため、新たな購入資金が不足してしまいます。
その結果、楽天証券はリスク管理の観点から、一時的な資金不足分を補うための『追加入金』を要求してきます。
追加入金は返ってくるのか?
追加入金した資金は、あくまで一時的な資金不足を補うための預け金です。通常、T+2日後に売却代金が入金されるタイミングで、不要になった追加入金分は口座に残高として戻ってきます。
ただし、その間に他の取引で新たに資金が必要になった場合や、手数料等の差し引きがあると、全額が戻らないこともあるため、注意が必要です。
売却益と追加入金は別物と理解しよう
ここで重要なのは、追加入金は売却益ではないという点です。追加入金は不足分の補填であり、売却益はあくまで株価の変動による損益です。したがって、「追加入金したお金が売却益として返ってくるか?」という問いに対しては、「売却益として返るわけではないが、残高として戻る」と答えるのが正確です。
実際の利益は、購入価格と売却価格の差額によって決まるものであり、入金額とは直接の関係はありません。
口座資金管理と回転売買の注意点
同日中に複数の売買(回転売買)を行う際は、「前回の売却分が決済されていない」ことに十分注意が必要です。特にデイトレードに近い動きをする際は、事前に口座内の現金残高を確認し、不足しそうな場合は先に入金しておくと安心です。
また、楽天証券の『リアルタイム買付可能額』は、あくまで目安にすぎないことも覚えておきましょう。T+2のタイムラグがあるため、思わぬ『追加入金』を防ぐためには余裕を持った資金管理が不可欠です。
まとめ:追加入金は返ってくるが、売却益とは別管理
楽天証券での現物取引において『追加入金が必要』と表示されるのは、資金決済タイミングのズレによる一時的な不足が原因です。この入金分はT+2日の決済後に残高として戻ってきますが、売却益とはまったく別の扱いになります。
投資初心者の方は、こうした制度や仕組みを正しく理解したうえで、余裕ある資金計画を立てることが、安心・安全な取引の第一歩です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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