株式投資をしていると、「指値注文を出したのに、なぜか高い価格で約定していた」というケースに直面することがあります。特にSBI証券などのネット証券を利用している方から寄せられる疑問ですが、実は注文の種類やタイミング、成行と誤認されやすい取引設定などが影響していることもあります。この記事では、SBI証券での注文に関する注意点を解説します。
指値注文とは何か?基本の確認
指値注文とは、「この価格で買いたい(または売りたい)」と具体的な価格を指定する注文方法です。通常は、指定した価格より不利な価格では約定しないため、想定外の価格で約定することはないはずです。
たとえば、指値で「1000円で買い」と出していた場合、1000円以下でしか約定されることはありません。1001円での約定は本来発生しません。
なぜ指値価格より高く約定することがあるのか
一見すると「指値価格より高い価格で約定した」と見える場合、次のような要因が関係している可能性があります。
- 実際には成行注文が出されていた
- 寄付・引け条件付き注文が誤って設定されていた
- PTS(私設取引所)での取引と混同している
- 約定通知や取引履歴の反映タイミングによる誤解
特にスマホアプリでの操作では、「指値」が選択されていると思っていたが、実は「成行」になっていたというケースが多く見られます。
SBI証券の注文画面の注意点
SBI証券では、注文時に「成行」と「指値」を明確に選択する必要があります。初期設定が「成行」になっていた場合、意図せず市場価格での買付になり、結果的に高値で約定するリスクがあります。
また、「寄付成行」「引け成行」などの特殊注文を選んでいた場合も、希望価格と異なる結果になりやすいので注意が必要です。
実例:誤って成行注文になっていたケース
ある利用者は、「950円で指値を出したつもりだったが、970円で約定した」としてSBI証券に問い合わせたところ、実際には注文種類が「成行」になっていたことが判明しました。
スマホアプリの入力ミスで設定が変更されていたのが原因で、取引画面では詳細な確認をせずに発注してしまったとのことでした。
確認すべきポイントと今後の対策
- 注文履歴で注文の種類(指値・成行)を確認する
- 注文時に「有効期間」「執行条件」を細かくチェック
- 注文直後に「注文照会」で詳細をスクリーンショット保存
- スマホアプリでの操作は特に慎重に行う
不明な点があれば、取引履歴を添えてSBI証券のサポートへ直接問い合わせると明確にしてもらえます。
まとめ:指値注文でも油断せず確認を
・指値注文では、指定価格以上(買付)や以下(売却)では本来約定しない
・注文画面でのミスや勘違い、成行設定が原因の可能性が高い
・一度取引履歴を確認し、正確な注文内容を見直すことが重要
・疑問が残る場合は、遠慮せずにSBI証券のカスタマーセンターへ問い合わせるのが安心です
正しい知識と慎重な確認を持つことで、今後の取引トラブルは大きく減らせます。

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