新NISAを銀行から証券会社へ移すときに知っておきたいこと｜担当者への伝え方や移管の流れまで解説

資産運用、投資信託、NISA

2025.06.15

新NISAを始めたものの、銀行よりもネット証券の方が手数料が安くて商品も豊富という理由で移管を検討する方は少なくありません。この記事では、銀行から証券会社へNISA口座を移す際の注意点や、担当者との関係性を大切にしつつ円滑に伝えるコツを解説します。

新NISAの金融機関変更はよくあること

新NISAは一人一口座が原則ですが、年単位で金融機関の変更が可能です。制度上も認められており、決して後ろめたさを感じる必要はありません。

特にネット証券では、購入手数料が無料であったり、取扱商品のラインナップが豊富であるため、利便性の観点から移る人も多くいます。

銀行の担当者が知り合いだった場合、「移したら気まずいのでは？」と悩む方もいますが、担当者自身も異動やノルマの都合でNISA顧客の継続管理ができないことがあるため、一定の理解を示すケースがほとんどです。

もちろん、多少の寂しさや成績への影響を感じる方もいるでしょうが、顧客の判断を尊重するのがプロとしての対応です。

「少しでもお得な運用をしたくて見直すことにした」といった趣旨で、感謝の気持ちを添えて伝えることが大切です。たとえば、

『これまで丁寧に対応してもらって本当に感謝しています。今後はネット証券での運用を試してみたいと思いますが、またご相談させてください』

と伝えれば、相手も納得しやすくなります。

NISA口座を移すには、現在の金融機関で「勘定廃止通知書」を取得し、それを新たに口座を開設したい証券会社に提出する必要があります。基本的な流れは次の通りです。

移管先の証券会社が手続きをサポートしてくれるケースが多いので、公式サイトの案内に沿って進めましょう。

同一年内で2つの金融機関にNISAを開設することはできません。必ず、金融機関変更は「翌年分から」となります。また、移管中は投資ができない期間が発生する可能性もあるため、相場変動を気にする方はタイミングに注意が必要です。

さらに、移した後の取引画面や手続きに慣れるまで時間がかかるケースもあるため、事前にデモ画面などで操作性を確認しておくと安心です。

新NISAを銀行から証券会社に移すのは、今や珍しいことではなく、ご自身の資産運用における当然の判断です。大切なのは、今後のライフプランや投資方針に合った環境を選ぶこと。担当者との関係性がある場合でも、丁寧に思いを伝えれば円満に進めることができます。

ご自身にとって最善の選択をしつつ、周囲との信頼関係も保つことができるよう、バランスの取れた対応を心がけましょう。

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