インフレや資産防衛への不安から株式投資に注力しすぎて、自分の本来の悩み——たとえば「退職したい」という気持ちや今後の生き方について、向き合う余裕を失っている人が増えています。この記事では、投資の不安やFIRE(早期リタイア)願望とのバランスを取りながら、あなた自身の「人生の軸」を見つめ直すヒントをお届けします。
なぜ投資が頭から離れなくなるのか?
インフレによる現金の価値下落は現実的な問題です。そのため、貯金を株に変えるのは防衛的な判断と言えるでしょう。しかし、常に次に買う銘柄やタイミングを考えてしまうと、精神的にも疲弊し「投資依存」に陥る可能性があります。
特にFIREを目指す人は「いくら必要か」という数値目標に囚われやすく、株価や資産の増減に一喜一憂しがちです。
本当に考えたいのは「退職後どう生きるか」
退職したいという気持ちは、精神的・身体的な限界から生まれるものかもしれません。本来考えるべきは「退職後にどういう生活をしたいのか」「何をして過ごしたいのか」といった、将来像の明確化です。
たとえば、田舎で自給自足を目指すのか、都市で趣味やボランティアに生きるのか、それによって必要な資金も違ってきます。目標が明確になれば、逆算して投資の方針も立てやすくなります。
「お金の不安」と「人生設計」は切り分ける
インフレの不安があるからといって、すべての資産を株に変えるのはリスクが高すぎます。株式だけに頼らず、現金、債券、iDeCoなどの制度を活用して、資産を複線化することも選択肢です。
重要なのは「お金の不安」と「人生の設計」を切り分けて考えることです。両者がごちゃ混ぜになると、本来の目的が見えなくなってしまいます。
「投資の終わり」を決めることで心が軽くなる
「あとこれだけ買ったら一旦終わりにする」と自分でルールを決めるのはとても有効です。ただし、それを守るためには「終わりの基準」を明確にしなければいけません。
たとえば、「配当年収が30万円を超えたら、買い増しを止める」「生活費の3年分の投資資産ができたら現金保有に切り替える」など、具体的な数字でルールを定めましょう。
心の声を整理する時間をつくろう
毎日株のことばかり考えていると、自分の気持ちや疲れに気づきにくくなります。そんな時は、週に1回「投資以外のことを考える日」を設定しましょう。
ノートに「退職したらしたいこと」「嫌なこと」「理想の1日」などを書き出すと、自分の本音が見えてきます。投資とは関係ない話題でも、人生全体の方向性を考えることにつながります。
まとめ|投資と退職の「順番」を見誤らないために
FIREを目指す過程で、インフレや資産の減価が気になるのは当然です。しかし、「いつ辞めるか」や「辞めた後どう生きたいか」といった本質的な悩みにフタをしてしまっては、せっかくの投資努力も空回りします。
今こそ、あなたの時間とお金の使い方を見直す好機です。投資は手段であって目的ではありません。本当に実現したい人生の姿から、逆算して資産形成のあり方を整えていきましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント