新NISA制度の普及により、インデックスファンドを活用した資産形成がますます注目を集めています。なかでも「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は人気の王道ファンドですが、それらに加えてさらに分散を図る選択肢も考えてみたいところです。
オルカン+S&P500でカバーできる投資対象
オルカン(全世界株式)は先進国・新興国を含む全体をカバーし、S&P500はアメリカ市場の代表的な企業500社に特化しています。この2本だけでも、世界の株式市場の大部分を網羅しているため、十分に優れたポートフォリオ構成と言えます。
それでも「より戦略的に分散したい」「リスクヘッジを強化したい」「テーマ性を持たせたい」という方には、追加で検討すべき選択肢が存在します。
先進国株式ファンドで米国依存度を調整
「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」は、アメリカを含む先進国全体に分散された投資信託です。オルカンと似ていますが、新興国が含まれていない点が異なります。
たとえば「新興国は成長期待があるがリスクも高いため外したい」という場合、このファンドを選ぶことで先進国の安定成長にフォーカスできます。
全米株式やNASDAQ100という選択肢
「楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTI連動)」や「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」は、米国市場のなかでもより広範囲または成長企業群に特化したインデックスです。
全米株式はS&P500に比べて中小型株を含み、よりダイナミックな動きをします。NASDAQ100は主にハイテク・グロース株が中心で、リターンは大きい反面、変動も激しくなります。
新興国株式ファンドの活用
分散投資の観点から、「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」のような新興国株式ファンドを少額取り入れるのも一手です。
特に長期投資を前提とするNISAでは、短期的な値動きよりも20年後の成長性を重視したいところ。インド、ベトナム、ブラジルなどの経済成長に期待をかけるなら有力です。
テーマ型やセクター特化型はNISAに適している?
「次世代通信(5G)」や「脱炭素」「AI関連」など、テーマ型ファンドは面白みがありますが、新NISAの長期投資とはやや相性が悪いケースもあります。
ボラティリティが高く、流行が変わりやすいため、投資経験が浅いうちは主軸とするのは避けたほうが無難です。興味があればごく少額で取り入れるのが賢明です。
まとめ:追加ファンドは目的と分散バランスで選ぶ
「オルカン+S&P500」は非常に完成度の高い基本形です。そこに追加するファンドを選ぶ際には、自分が「どこまでリスクを取れるか」「どのような市場に期待するか」という視点が大切です。
基本を崩さず、分散を意識しながら長期で投資を続けることが、新NISAを最大限に活用する鍵です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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