ある日突然、知らない株式の配当通知が届き、「そんな株買った記憶がない」と戸惑ったことはありませんか?この記事では、証券口座に記録がないのに株式が増えていた場合の原因や確認方法を具体的に解説します。
突然株が増える理由とは?
まず、株式が「突然増えた」ように見えるケースにはいくつかの理由があります。
- 株式分割・株式併合:過去に保有していた銘柄が分割されて新たな株数として記録されるケース。
- 相続・贈与:家族や親族からの名義移管により所有権が移った場合。
- 持株会の払い出し:勤務先企業の従業員持株会から個人口座に払い出された場合。
- 上場前株の上場化:過去に譲渡された未上場株が上場したことで証券保管機構で確認できるようになる場合。
証券口座で見つからない株を調べるには?
証券会社に登録がない場合、株式は「特別口座」や「信託銀行の口座」に記録されていることがあります。以下の手順で確認しましょう。
- 1. 配当通知の送付元を確認:名簿管理人(通常は信託銀行)の情報が記載されています。
- 2. 名簿管理人に異動情報を請求:過去の名義変更や移管日などの履歴を取得可能です。
- 3. 日本証券保管振替機構(ほふり)に問い合わせ:証券保管振替制度で保管されている場合、所在の可能性が分かります。
- 4. 以前使っていた証券口座も確認:古い口座やネット証券など忘れている可能性もあります。
異動情報の確認で何が分かる?
名簿管理人から提供される「株式異動情報通知書」には、譲渡日・取得方法・名義人変更の記録などが記載されています。これによって、いつ・誰から・どのような形で株式が移ったのかの手がかりが得られます。
たとえば「令和5年11月に○○証券から払い出し」という記録があれば、その証券会社に絞って調査できます。
よくある原因別の対応事例
ある40代男性は、過去に保有していた株が10年以上経ってから特別口座に移管されていたことに気づきました。転職時に従業員持株会から個人に払い出された株式で、配当通知から調査を開始し、三井住友信託銀行に連絡することで株式の所在が判明しました。
別の例では、親族が亡くなった際に相続登記が行われず、配当通知で名義が変更されていないままだったケースもありました。信託銀行に相談の上、正式な相続手続きを経て現在の保有者名義に修正されました。
どうしても見つからないときは?
すべての証券会社・信託銀行に確認しても株式の所在が分からない場合、弁護士や司法書士に相談するのも一つの手です。法的な手続きや調査ルートの知見を持っている専門家が、より確実に所在を突き止めてくれる可能性があります。
また、過去の源泉徴収票・確定申告書・企業のIR資料などを見直すことで、保有の履歴が見つかる場合もあります。
まとめ:思いがけず株を持っていた時こそ冷静な確認を
突然株式の保有が発覚した場合、戸惑うかもしれませんが、冷静に出所を辿ることで問題を解決できます。名簿管理人や「ほふり」、過去の証券会社の口座情報を手がかりに調査し、必要であれば専門家の助けを得ることも検討してみてください。
所有している株式を正しく把握することは、資産管理の第一歩です。

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