企業型確定拠出年金(企業型DC)は、会社が拠出したお金を自分で運用していく制度です。新社会人として企業DCをスタートさせた方の中には、「商品を選んだのに『未指図資産』と表示されている」「その後どうすればいいのかわからない」と戸惑うケースも多く見られます。この記事では、企業型DCにおける運用指図の仕組みと『未指図資産』の対処法について、初心者向けにわかりやすく解説します。
未指図資産とは何か?その意味と背景を知ろう
「未指図資産」とは、企業が拠出した掛金があるにもかかわらず、運用商品の指定(=指図)がされていない状態のことを指します。つまり、「お金は積み立てられているけど、どの商品で運用するかが決まっていない状態」です。
この状態では、資産が運用されず現金のままで放置されていることになります。運用益が得られないため、早めの対応が必要です。
商品選択は2段階ある?初期設定の落とし穴
企業型DCでは、商品の選択には「今後の掛金の配分設定」と「既に拠出された資産の配分変更」の2つがあります。今回のように外国株式インデックスを選んだ場合、それが「今後の掛金の配分設定」だけだった場合、既に積立済みの資産は「未指図資産」として残ります。
そのため、未指図資産に対しても別途商品を指定する必要があるという点を見落とさないようにしましょう。
未指図資産への対応方法:りそな企業DCでの具体例
りそなの企業型DCでは、ログイン後のメニューから「資産配分変更」または「スイッチング(運用商品の入れ替え)」の手続きを行うことができます。ここで未指図資産に対しても、希望する商品(例:外国株式インデックス)を指定することで、ようやく運用が始まります。
手続き画面では「現在の資産」「配分割合」などが表示されるため、未指図資産と記載された項目を選び、適用する商品と比率を設定しましょう。
未指図資産を放置するとどうなる?リスクと注意点
未指図資産のまま放置すると、資産は元本保証型や現金のままで保留され、運用益をまったく得ることができません。長期的な資産形成を考えるうえで、これは非常にもったいない状態です。
また、会社によっては一定期間以上未指図状態が続くと、制度上のデフォルト商品(多くは定期預金や元本保証型)に自動的に割り当てられる場合があります。
今後の掛金にも注意!配分設定の見直しを忘れずに
未指図資産の処理だけでなく、「今後拠出される掛金の配分設定」も適切に行っているかを再確認しましょう。こちらの設定がない場合、今後も新たな掛金がすべて未指図資産として積み上がってしまいます。
「資産配分設定(今後の拠出)」と「スイッチング(現在の資産)」は両方を確認・設定するのがベストです。
まとめ:企業型DCの資産運用は「商品指図」がスタートライン
りそなの企業DCで外国株式インデックスを選んだ後に「未指図資産」が表示される場合、それは設定が一部しか完了していないことを示しています。速やかにログインして、未指図資産に対する商品指図と、今後の掛金配分の両方を設定しましょう。
新社会人にとって、DC制度は将来の資産形成に大きな影響を与えます。少しの設定ミスが将来の差になりますので、仕組みを理解して着実にステップを踏んでいきましょう。

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