世界の半導体企業に投資できるファンドの選び方とおすすめETF

株式

半導体業界は世界中で成長を続けており、アメリカだけでなく、台湾、韓国、ヨーロッパ、日本などにも優れた企業が多数存在します。これまでSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)に連動するETFに投資していた方が、よりグローバルな半導体関連銘柄に分散投資したいと考えた場合、どのようなファンドやETFがあるのでしょうか?この記事では、世界の半導体企業に投資できるファンドやETFについて解説します。

世界の半導体企業に投資できる主なETF

世界中の半導体企業に分散投資したい場合、以下のETFが候補になります。

1. iShares Semiconductor ETF(SOXX)

SOXXはアメリカの半導体企業を中心に投資するETFですが、世界の半導体市場を反映する指標として有名です。ただし、投資対象は主にアメリカ企業に限定されています。

2. VanEck Semiconductor ETF(SMH)

SMHはSOXXと似たETFですが、アメリカ以外の企業も含まれるのが特徴です。特に、台湾のTSMC(台湾積体電路製造)やオランダのASMLといった世界的な企業が含まれており、より広範な半導体市場に投資できます。

3. Global X Semiconductor ETF(SEMI)

SEMIは米国企業だけでなく、ヨーロッパやアジアの半導体企業も含むETFです。SOXXやSMHと比較して、よりグローバルな視点で分散投資が可能です。

4. iShares MSCI Global Semiconductors ETF(IGSC)

IGSCは世界中の半導体関連企業に投資するETFで、米国だけでなく、日本、台湾、韓国、オランダなどの主要半導体企業にも投資しています。

5. 台湾・韓国の半導体企業に特化したETF

  • iShares MSCI Taiwan ETF(EWT): TSMCなど台湾の大手半導体企業に投資。
  • KORU(Direxion Daily South Korea Bull 3X): 韓国の半導体企業(サムスン電子やSKハイニックス)にレバレッジをかけて投資。

投資対象を広げるメリットとリスク

メリット

  • リスク分散: 特定の国に依存せず、より広範囲な企業に投資できる。
  • 成長性の高い市場: アメリカ以外の半導体企業も急成長しており、利益の最大化が期待できる。
  • 為替リスクのヘッジ: ドルだけでなく、ユーロ、円、台湾ドルなど様々な通貨の影響を受けるため、為替リスクを分散できる。

リスク

  • 各国の規制リスク: 半導体業界は各国の規制や貿易政策の影響を受けやすい。
  • 市場の変動性: 半導体業界は景気循環の影響を受けやすく、需給バランスによって大きく変動する。

まとめ

世界の半導体企業に投資したい場合、VanEck Semiconductor ETF(SMH)Global X Semiconductor ETF(SEMI)のような、アメリカ以外の企業も含むETFを活用するのがおすすめです。

また、台湾や韓国の半導体企業に特化したETFを併用することで、より分散投資を図ることも可能です。投資目的やリスク許容度に応じて、最適なETFを選択しましょう。

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