FXのスワップポイントは、通貨ペアの金利差に応じて毎日付与される収益の一種で、長期保有派にとって魅力的な要素です。特に水曜日にはスワップポイントが「3倍」になるケースがあり、これを活用したトレードに関心を持つ人も少なくありません。しかし、その仕組みや注意点を誤解すると思わぬリスクにつながることも。本記事では、スワップポイント3倍デーのルールや注意点、そして取引で気をつけるべきポイントをわかりやすく解説します。
スワップポイントとは?
スワップポイントとは、FX取引において通貨ペアを保有することで得られる「金利差調整額」です。高金利通貨を買い、低金利通貨を売るポジションを保有していると、スワップポイントが受け取れることが一般的です。
たとえば、南アフリカランドやメキシコペソなどの新興国通貨は金利が高いため、円との通貨ペアではスワップ収益を狙いやすくなります。ただし、為替の変動リスクもあるため注意が必要です。
なぜスワップポイントが3倍になるのか
スワップポイントはポジションを「持ち越した日数分」付与されます。水曜日の朝(夏時間は日本時間の午前6時頃)に保有しているポジションには、週末分も含めて3日分のスワップが付与されます。これはFX市場が土日休場であるため、その分を水曜日にまとめて調整しているのです。
この仕組みにより、「水曜の早朝だけポジションを保有してスワップ3倍を得よう」と考えるトレーダーも存在しますが、実際にはそう単純ではありません。
3倍デーの朝5時エントリーでスワップはもらえるのか?
結論から言うと、FX業者によって異なります。一般的には「ニューヨーククローズ(夏時間は午前6時頃)」の時点でポジションを保有している必要があるため、朝5時にエントリーしていればスワップを得られる可能性はあります。
ただし、各業者のスワップ計算ルールは異なるため、事前に公式情報を確認することが必須です。GMOクリック証券やDMM FX、外為どっとコムなど、詳細なスワップ計算タイミングが公開されている業者もあります。
スワップ狙いだけのエントリーは「怒られる」?
FX会社は取引の健全性を維持するために、「スワップアービトラージ(スワップだけ狙った取引)」を制限する場合があります。具体的には以下のようなケースでペナルティが科される可能性があります。
- スワップ目的の短時間保有を高頻度で繰り返す
- 複数口座で両建てし、スワップのみを得る
- 経済合理性のないポジションを連日保有
実際に、業者によってはアカウント凍結や取引制限措置を行った事例もあります。利益目的であっても、業者の規約違反と見なされるとトラブルのもとになります。
健全にスワップを活用するには
スワップポイントを上手に活用するには、「長期的なポジション保有による副収入」としての位置づけが最も理想的です。たとえば高金利通貨を保有し、1〜2年スパンで保有することで日々スワップが積み重なり、複利効果も見込めます。
一方で、スワップポイント狙いだけでエントリーのタイミングを考えると、為替変動による損失が利益を大きく上回る可能性もあります。スワップの額よりも値動きのリスクのほうが大きい場合は、冷静に撤退判断をすることが大切です。
まとめ:ルールを理解してスワップを味方に
スワップポイントの3倍デーは、正しく理解すれば長期保有戦略において大きなメリットとなります。ただし、短期的なスワップ狙いや反復的なスワップハンティングは、FX業者の規約に抵触するリスクもあるため注意が必要です。
取引前には必ず各FX会社の「スワップポイント付与タイミング」や「取引ルール」を確認し、自己責任のもとで戦略を立てましょう。スワップを味方につけた堅実な運用こそが、長期的な資産形成の近道となります。

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