「株主優待を長期保有で受け取りたい」「でも証券口座を分けて持っている」「途中で株を別の口座に移したら、保有期間はどうなる?」そんな疑問を持つ個人投資家は意外と多くいます。この記事では、株主優待における“長期保有認定”に関する基本的な考え方と、証券口座をまたいだ保有や移管によって保有期間がリセットされる可能性について、具体例を交えて解説します。
株主優待における「長期保有認定」とは
株主優待制度の中には、「1年以上継続保有している株主に追加優待を付与」するような長期保有優遇が設けられている企業が数多くあります。
この「継続保有」の条件は企業ごとに異なり、毎年の権利確定日に株主名簿に記載された回数や、保有株数の変動がないことを条件とする場合があります。
異なる証券口座で株を保有した場合の判定ルール
株主優待の長期保有認定は、株主番号をベースに判断されます。株主番号は基本的に同じ証券口座で株を保有していれば変わりませんが、異なる証券会社で株を保有すると、それぞれ別の株主番号が発行されることが一般的です。
つまり、SBI証券で1株、他社で100株を半年間持っていたとしても、企業側から見るとそれぞれは「別の株主」としてカウントされている可能性が高いのです。
株を他の証券会社に移管した場合はどうなる?
証券会社間で株式を移動(移管)した場合でも、名義が同一で株主番号が維持されるかどうかが保有期間のカギとなります。多くの企業では、「株主番号が変わらない限り、移管前の保有期間も引き継がれる」としています。
ただし、証券会社の移管手続きの中で、株主番号が変わる(名義人扱いが変わる)場合は、長期保有のカウントがリセットされる恐れがあるため注意が必要です。
実際の企業例と保有条件の違い
例えば、オリックスでは「3月・9月の株主名簿に連続3回以上記載されていること」が長期保有条件となっています。対して、カゴメは「毎年3月末に保有株主番号が継続して記載されていること」が要件です。
このように、企業によっては「株主名簿への連続記載」と「株主番号の継続」が条件となっており、証券会社を変更しただけでリセットされる場合があるのです。
SBI証券での対応と確認方法
SBI証券では、株主優待情報ページにて「長期保有の条件に該当するかどうか」を企業ごとに表示してくれる場合があります。また、保有証明書の発行を依頼することも可能です。
もし口座移管などを検討している場合は、あらかじめ証券会社に「株主番号が維持されるのか」「移管で保有期間が継続されるのか」を確認するのが確実です。
まとめ:長期優待を狙うなら、口座と株主番号の一貫性がカギ
株主優待の長期保有認定を受けるには、企業の定める条件を正しく理解し、株主番号が変わらないように保有管理をすることが重要です。
特に証券会社をまたいで保有していた場合や、途中で口座を移管した場合には、長期保有とみなされない可能性があります。優待を最大限活用するためには、口座の一元管理と事前確認をおすすめします。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント