「単元株+単元未満株(ミニ株)で日本株を買う人なんて本当にいるの?」と感じる方もいるかもしれません。ですが、実はこの方法を活用している個人投資家は少なくありません。資金に余裕がない投資初心者や、分散投資を志向する層には、むしろ有効な手段の一つです。本記事では、単元未満株を利用する理由、実例、メリット・デメリットを詳しく解説します。
単元未満株とは?基本をおさらい
日本株は通常「100株単位=1単元」で売買されますが、証券会社によっては1株単位で売買できるサービスがあり、これを「単元未満株(ミニ株・S株・フロッギー株など)」と呼びます。
SBI証券のS株、楽天証券のかぶミニ、マネックス証券のワン株などが該当し、特に若年層の投資家層で利用が広がっています。
実際に単元未満株だけで投資している人はいる?
はい、特に次のような人々が利用しています。
- 少額で日本株を始めたい初心者
- 高額な株(例:キーエンス・任天堂など)を1株ずつ買いたい人
- NISAや配当目的で少しずつ積立てたい人
たとえば、任天堂(1単元600,000円超)やキーエンス(800,000円超)などの高額銘柄は、1株ずつ積立することでコツコツ保有を増やすことが可能です。
単元株と単元未満株を組み合わせて買う理由
単元株を保有したうえで、タイミングを分けて追加で単元未満株を買い足すことで、取得単価の調整や、「キリのよい株数」に調整する目的などが挙げられます。
例えば、「98株しか持っていない銘柄をあと2株だけ買い増して100株にしたい」「100株持っているけど、相場が下がったのであと5株だけ拾いたい」という使い方がされています。
単元未満株投資のメリットとデメリット
メリット:
- 少額で始められる(数百円から投資可能)
- 高額銘柄へのアクセスがしやすくなる
- 分散投資しやすい
デメリット:
- 売買手数料が割高になることが多い
- リアルタイム取引ができない(注文は後場寄付などにまとめられる)
- 株主優待が受けられないケースも多い(1単元未満では優待対象外)
実例:配当目的で単元未満株を買い増すケース
Aさんは高配当株の三菱HCキャピタルを100株保有。配当利回りが高いため、1株ずつ月々買い足していき、年内に200株を目指す運用をしているとのこと。
このように、分割買い付けによって無理なく長期保有株を増やしていく戦略は、NISAやiDeCoなどとの併用でも活用しやすいです。
まとめ:単元未満株は「いない」どころか、むしろ増えている
単元未満株やその組み合わせによる投資手法は、初心者から中長期投資家まで広く活用されています。「単元株でないと意味がない」時代は終わりつつあると言えるでしょう。
証券会社のサービスを上手に活用すれば、少額でも堅実な資産形成は可能です。「いない」と断じる前に、自分の目的に合った投資スタイルを検討してみるのがおすすめです。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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