インターネットやSNSで「この証券口座は本当にすごい!」「〇〇証券で爆益!」といった情報を見かけたことはありませんか?これらの多くは、広告報酬を目的とした“ステルスマーケティング(ステマ)”の可能性があります。本記事では、ネット証券のステマを見抜くための視点と、冷静に判断する力を養うための方法を解説します。
ステマとは?正体を隠したマーケティング
ステマとは「ステルスマーケティング」の略で、宣伝であることを隠して広告的な情報を発信する行為を指します。企業と関係のあるインフルエンサーやブロガーが、あたかも自分の意見のように商品やサービスを褒めることで、一般消費者を“自然と”誘導します。
たとえば、ネット証券口座開設を勧めるSNS投稿やブログ記事には、アフィリエイト報酬を得ることを目的としたものも多くあります。
なぜ信じてしまう人が多いのか?
人は何度も見たり聞いたりすると「正しい情報だ」と錯覚する心理(ザイオンス効果)を持っています。また、「みんなが使っているなら安心」という同調圧力も働きます。これがステマの最大の武器です。
特に金融知識が乏しい若年層や投資初心者は、過剰な成功談や“月収100万円”といった刺激的な文言に惹かれてしまいがちです。
ネット証券における典型的なステマのパターン
- 実績の捏造:勝ったトレード結果だけを掲載し、損失には一切触れない
- ランキング形式:報酬額が多い証券会社を上位に並べて信頼性を演出
- 中立性の装い:自称「元金融マン」「独立FP」が推薦しているが、実際は広告契約者
こうしたパターンに共通するのは、「実体験のふりをしてお金を得ること」です。見抜く力が必要です。
信頼できる情報源を見分けるポイント
・広告であることを明記している
・報酬条件の説明がある(例:アフィリエイトリンクを含む)
・メリットだけでなく、リスクやデメリットにも言及している
・複数の証券会社を比較しているが、根拠が明示されている
金融庁や日本証券業協会の公式サイト、信頼できるニュースメディアの記事なども参考にすると安心です。
もし騙されたと感じたらどうすればいい?
明らかに誇張や虚偽の説明がある場合は、消費者庁や金融庁、国民生活センターに相談しましょう。またSNSでの名誉毀損・虚偽情報の拡散などに関しては、法的措置が取られることもあります。
アフィリエイトの仕組みを悪用した勧誘は、金融商品取引法や景品表示法に違反している可能性もあります。
まとめ:ネットの情報は話半分で、自分の頭で考えること
ネット証券に限らず、金融商品は「誰かが儲かれば誰かが損をする」ゼロサムゲームの側面を持っています。話が上手すぎると感じたら、それはあなたを誘導しようとしている証拠かもしれません。
情報は鵜呑みにせず、必ず複数のソースから比較検討し、自分自身で判断する力を養うことが、賢い投資家への第一歩です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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