田舎暮らしで持ち家ありの場合、FIREに必要な資産はいくら?

資産運用、投資信託、NISA

近年注目を集めているFIRE(経済的自立と早期リタイア)。特に、田舎で持ち家がある人にとっては、都市部に比べて生活コストが大幅に抑えられるため、実現可能性がぐっと高まります。この記事では、田舎+持ち家という条件でFIREを目指す際に必要な資産額の目安やシミュレーションを具体的に解説していきます。

FIREに必要な支出を知ることが第一歩

FIRE達成のカギは「年間支出額」です。田舎暮らしで持ち家があれば、家賃・住宅ローン・固定資産税を除いた生活費だけで済むケースが多く、都市部に比べて支出を大きく抑えられます。

たとえば、次のような支出モデルが想定されます。

  • 食費:3万円
  • 光熱費:1.5万円
  • 通信費:0.5万円
  • 自動車関連費(ガソリン・保険等):2万円
  • 日用品・娯楽費:1万円
  • その他(医療・税金等):2万円

→合計で月額10万円、年間120万円が目安となります。

「4%ルール」で逆算する必要資産額

FIREでは「4%ルール」が一般的な目安とされています。これは、投資資産のうち毎年4%を取り崩しても30年以上もつという理論に基づくものです。

年間支出が120万円なら、FIREに必要な資産は。

120万円 ÷ 0.04 = 3,000万円

つまり、生活費ベースで月10万円であれば、3,000万円の金融資産があればFIREが成立する計算です。

持ち家で節約できる支出とは?

田舎で持ち家がある場合、家賃がかからないだけでなく、以下のようなコストも抑えやすくなります。

  • 駐車場代が無料 or 格安
  • 庭で野菜を育てて食費を補える
  • 自治会費などの地域特有の支援制度

実際に年収200万円未満でFIREしている方の多くが、田舎の持ち家を活用し、固定費を大幅に下げています。

想定外の出費に備える「バッファ資金」も必要

FIREでは予測できない医療費・家電の買い替え・税金等も考慮すべきです。通常の生活資金3,000万円に加え、数百万円のバッファ資金(現金や預金)を持っておくことで精神的な安心が得られます。

例えば。

  • 医療費の急な出費:年間10万円想定
  • 家の修繕費(10年で100万円程度)
  • 地方自治体の固定資産税:年間5〜10万円

→合計で+500〜1,000万円を用意しておくのが安心です。

FIRE後の収入源も併せて検討を

FIREとはいえ、完全に働かない必要はありません。次のような方法で「セミリタイア型FIRE」も可能です。

  • 月5万円だけリモートワークで稼ぐ
  • 趣味の農作業やブログ収益を副業化
  • シェアリングエコノミーを活用(空き部屋の貸し出しなど)

これらの収入を得ることで、必要な資産額を2,000万円前後に抑えるケースもあります。

まとめ:田舎+持ち家でFIREは現実的

田舎で持ち家があるなら、年間支出は月10万円程度に抑えられるため、3,000万円〜4,000万円程度の資産でもFIREは十分可能です。さらに副業や資産運用による収入があれば、より早く、より安定したFIRE生活を実現できます。

重要なのは「どれだけお金がいるか」ではなく、「どれだけお金を使わずに幸せに暮らせるか」です。あなたの価値観とライフスタイルに合ったFIREを目指しましょう。

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