仮想通貨取引を始めたばかりの方が最初に戸惑うのが「スプレッド」の存在です。買値と売値の差額によって、思っていたよりも損をしているように感じることもあるかもしれません。この記事では、スプレッドの基本やその影響、長期保有に向いている仮想通貨の特徴などを解説していきます。
スプレッドとは?簡単に言えば「見えない手数料」
スプレッドとは、仮想通貨の「買値」と「売値」の差を指します。たとえば、あるコインを買うときの価格が100円、売るときの価格が90円であれば、スプレッドは10円(=10%)ということになります。
この差額は、取引所や販売所の利益になる仕組みで、ユーザーからすると実質的な手数料と捉えて良いでしょう。販売所形式(例:メルカリなど)のサービスではスプレッドが広がりやすく、取引所形式よりも割高になる傾向があります。
なぜスプレッドは広がるのか?
スプレッドの広がりには複数の要因があります。主な理由は以下の通りです。
- 流動性の低さ:取引量が少ない通貨やタイミングでは、売買の価格差が大きくなりやすい。
- 販売所の運営コスト:販売所は価格変動のリスクを取って通貨を保有しているため、リスクヘッジの意味も込めてスプレッドを設定している。
- 急な相場変動:ボラティリティが高まると、一時的にスプレッドが広がる傾向があります。
特に初心者向けのアプリでは「簡単に買える」反面、スプレッドが大きく設定されていることが多いため注意が必要です。
スプレッドが大きいとどうなる?
スプレッドが大きいと、買った瞬間に売った場合でも損が出るということになります。たとえば10%のスプレッドがある場合、買値から10%以上価格が上昇しないと利益が出ない計算になります。
したがって、短期で売買を繰り返す「トレード」には不利に働き、逆に中長期で保有して価格の上昇を待つ「ホールド」の方が向いているとも言えます。
長期保有に向いている通貨と考え方
スプレッドが気になるなら、あえて短期売買を避け、長期的な資産形成の観点で運用するのも一つの方法です。
たとえば、ビットコインやイーサリアムなどの時価総額が高く、長年の実績がある通貨は、将来的な成長が見込まれるため、長期保有に適しているとされています。
スプレッドの小さい取引方法もある
仮想通貨の取引所形式を利用することで、ユーザー同士の価格で売買でき、スプレッドが非常に小さくなります。代表的な国内取引所では「板取引」が可能なところもあり、より実勢価格に近い形で取引できます。
例:GMOコイン、bitFlyer、コインチェック(取引所機能を利用した場合)など
まとめ:スプレッドの理解が仮想通貨投資の第一歩
スプレッドは仮想通貨取引における重要なコストの一つです。初心者が利益を出すには、スプレッドの仕組みを理解したうえで「どのサービスで・どのタイミングで・どの通貨を取引するか」を見極めることが大切です。
短期利益を狙うならスプレッドの小さい取引所を選び、長期で見るなら市場全体の動向や通貨の将来性を見据えて判断しましょう。

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